魔の6月:学級崩壊を防ぐための7つの取り組み
魔の6月を上手く乗りきり、学級として成長できる1カ月に
新しい学級が始まり2カ月がたった6月。
最初の2カ月があっという間に過ぎ、やっと落ち着いて学級と向き合える時間ができているのではないでしょうか。
しかし、この6月こそ学級が荒れやすい時期であることを忘れてはいけません。
「魔の6月」と呼ばれるこの時期には、 子どもたちが少しずつ新しい学級に慣れてきて、徐々にダレ始める時期でもあります。
最初は、周りの顔色を窺い、先生の様子を探っていた子どもも徐々に自分の思ったようにやる姿が見えてきます。
そんなときにどのように対応したらよいのでしょうか?
1 子どもたちの様子を把握する
まずは、現状の子どもたちの様子を把握しましょう。
落ち着いて学校生活に望めているか、一人一人の様子を見つめていく必要があります。
現状の子どもたちの心の様子を見ないで、指導していってもなにも始まりません。
子どもの様子を把握し、目の前の子どもたちにあった指導をしていくのが大切なのです。
そこで、次のような点を意識してみていくことで、子どもたちの現在の様子がわかってくるのでぜひやってみてください。
① 下駄箱の様子
② ロッカーの様子
③ 名札の整頓
④ 朝の提出物(宿題)
⑤ 連絡帳の記入
⑥ 授業中の態度
⑦ 友達との関係性
⑧ チャイム着席・授業準備
2 ルールの再確認
子どもたちの様子を把握したら、子どもたちと一緒にルールの再確認をしていきましょう。この時期には、少しくらいルールを守らなくてもいいかなと思ってしまう子どもが増えてきます。
そこで、学級や学校のルールの再確認をしていくことで、 どんなルールがあったのか、なぜルールを守らなければならないのか、子どもたちと考えていきましょう。
以下のようなルールを確認しておくとよいでしょう
〇 チャイム着席は守れているか
〇 授業中におしゃべりはしてよいか
〇 相手に対する思いやり
〇 掃除の時間はどう過ごすべきか
〇 宿題や忘れ物について
3 目標を設定する
この時期は、子どもたちの中で、何も目標がなく過ごしてしまい、学校生活がダレてしまうことが多いです。
なので、学級で何か一つの目標に向かって頑張れるようにしていきましょう。
学級で「挨拶習慣」や「整頓キャンペーン」など、係を中心にして様々な活動を計画すると一丸となって頑張ることができます。
また、学級で1学期お楽しみ会を企画・運営させ、皆の絆を深めていくのも一つの手だと思います。
学級で一体となって頑張ることの楽しさや目標を達成した時の喜びを伝えていきましょう。
4 教室環境を整える
「心の乱れは環境から」という言葉があるように、 環境が乱れていると心が乱れます。
一流のスポーツチームの荷物置き場は整頓され、できるサラリーマンも机上が整っていると思います。
身の回りの環境を整えることで初めて、学習に安心して取り組むことができます。
毎日、きちんと掃除に取り組ませ、安心して学習に臨める環境づくりをしていきましょう。
そうすることで、心が荒れるのを未然に防ぎ、子どもたちは落ち着いて学習に取り組むことができます。
5 散歩
子どもたちと放課に散歩する時間を取りましょう。
時間があるときは、一人ひとりと散歩することで授業の中では知ることのできない、 子どもたちの心の様子を知ることができます。
なかなか時間がとれないときはグループで散歩をしても良いですが、なるべく自分から話していない子の声が聴けるように心がけましょう。
子どもたちと落ち着いて過ごす時間をつくることで、 子どもの一人一人の心の内側と向き合うことができ、問題行動を未然に防ぐことができます。
また、散歩という名前を「先生とデートタイム」などとして特別感を持たせても良いかもしれません。
6 役割を与える
なにもすることがないから遊んでしまう。特に理由はないけどいたずらをしてしまう。
そういった児童には役割を与えて責任をもたせていきましょう。
そして、 役割を通して達成感や自己存在感を味わわせていき、学校で頑張ることっていいことだなと感じさせていきましょう。
7 的確な指示を与える
子どもたちの活動がだれてしまう原因として、 指示が曖昧で不明瞭、説明が長いということが挙げられます。
よくわからない状態で活動してしまうと、理解できなかった子はやることがなくなってしまい、お喋りにはしってしまうということがあります。
そのため、 指示は明確に端的にすることを心掛けていきましょう。
自分自身の指導の仕方を振り返り、 指導法の見直しを行っていくことで、子どもたちの活動の様子は大きく変わっていくでしょう。
成長できる6月に
ピンチの中にチャンスありという言葉があるようにこの難しい6月にこそ、 成長の機会がたくさん隠れています。
子どもの本性が現れてくるこの6月に、子どもたちと一緒に今の現状を見つめなおし、
共に成長していくことを意識していき迷う。
そうすることで、一人一人の子どもが成長し、良い学級へと進化していくことでしょう。
1学期締めくくりアイデア ~終わり方を印象ずけ2学期のスタートにつなげる~
1学期の終わり方を工夫することが2・3学期につながる
7月に入り、夏休みが近づいてくると1学期の終わりが見えてきますね。
終わりが見えてきて、ほっとする気持ちがある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、この1学期、 最後の7月は子どもたちの力を伸ばすことができる特別な月です。
最後の1カ月で子どもたちをより大きく成長させていきましょう。
また、 1学期どう終わるかは、その後の学級経営にも大きく影響してきます。
良い2学期・3学期が迎えられるように1学期の締めくくりを良いものとしていきましょう。
では、どのような活動を行っていくと、最後に子どもたちが成長し、満足感を得られることができるのでしょうか。
1 1学期頑張った作文
1学期頑張ったことを作文で書かせていきましょう。
その後、授業にゆとりがあれば、グループで発表させたり、体育館で発表させたりしていくと効果的です。
また、できあがった作文は、 音読として宿題に出し、お家の人に聞いてもらうようにしましょう。
そうすることで、保護者にも子どもたちの頑張りを伝えることができます。
自分の頑張りを自分の中にとっておくだけでなく、 どんなことを頑張ってきたか、周りの人に表現していくことが子どもたちの成長につながっていくでしょう。
2 誉め褒め大作戦
1学期終わりに近づいてきたら、グループの友達の良いところをみつける「誉め褒め大作戦」を行いましょう。
グループでそれぞれの良いところを探しあい、連絡帳に記入させていきましょう。
ここでのポイントは、予め 誉め褒めポイントを見つける期間をつくること、 誉め褒め言葉の例を配っておくことです。
期間を決めておくことで、なかなか考えることができない児童は先生や周りの友達と一緒に考えることができます。
また、誉め褒め言葉の参考例を子どもたちに示しておくことで、その言葉を自分の言葉として使うことができます。
良い言葉が見につくだけでなく、お互いの良いところを見つけ、認め合う力も養っていくことができます。
3 夏休み計画表の作成
みなさんが子どもだった頃の夏休みを思い出してください。計画的に宿題を終わらせることができてましたか。また、 宿題以外の何かにチャレンジし、成長する時間をつくれましたか?
できている人もいるでしょうが、できなかった人もいるのではないでしょうか。
子どもだけの力では、宿題以外のことに目を向けるのはなかなか難しいでしょう。
そこで、夏休みに入る前に子どもたちに「夏休みの計画表」を作成させましょう。
夏休み計画表では
①宿題を一日何ページやりいつまでに終わらせるか。
②夏休みにする家族での仕事
③自分自身を成長させる挑戦をする
④計画表の振り返りDayを決める
個人的には、④の計画表の振り返りを決めておくことがとても大事だと思います。
これは、できるなら家族にみてもらうようにし、自分の計画した通り進んでいるか確認させるようにしましょう。そうすることで、万が一、予定通り進んでいなくてもそこで 計画の修正がおこなえるようにしましょう。
4 学級委員への手紙・感謝状
1学期に学級委員として頑張ってくれた子どもに学級の皆からの手紙を送らせましょう。
学級全体から学級委員へプレゼントすることで、学級をまとめるために一生懸命頑張ってくれた2人へ感謝の気持ちを伝えます。
また、 みんなのリーダーとして立つことの喜びや価値を学級委員だけでなく、周りの子どもたちにも知らせることで、2学期・3学期 学級の中心となって頑張ってみたいという気持ちを育てます。
最初の 学級委員の頑張りを次の子どもたちに伝えていくことで、良い学級へ発展させていきます。
5 1学期お楽しみ会の企画・運営
子どもたちに1学期を締めくくるお楽しみ会の企画をさせましょう。
その際に、なぜこのような会をやるのかをきちんと子どもたちに考えさせてやるとより効果があがります。
1学期最後に学級の絆を深め、2学期もこのクラスで一緒に頑張りたい。
2学期に学級の仲間と楽しく過ごす日々が楽しみ。
そんな気持ちを育むお楽しみ会にしていきましょう。
1学期の締め方は2学期のスタートを決める
1学期どう終わるかは2学期のはじまりに大きく影響します。
1学期学校が楽しかったなと思えるかは最後の1週間、最後の一日が大きく関わっています。
締めくくりを楽しいものとし、2学期も学校に来たいなと思える工夫をしていきましょう。
また、1学期が終われば夏休みになります。
夏休みに教員がやるとよいことも記事にまとめましたので、読んでみてください。
できる教師は知っている ノートチェックの効率的・効果的なやり方
ノートチェックを効果的・効率的に
ノートチェックは、子どもの成長を図る物差しになります。
きちんとノートがとれていると、学びが飛躍し、
ノートが上手くとれていないと学びが停滞してしまいます。
しかし、たくさんの仕事がある中、丁寧にノートチェックを行う時間はないと思います。
そこで、今回は効率的なノートチェックのやり方を考えていき、少しでも子どもたちの成長につなげられる指導の仕方を探していきましょう。
1 ノートチェックは絶対に並ばせない
ノートをチェックする際に子どもたちに机の前に列を作らせ、並ばせていないでしょうか。
あの時間ほど子どもたちにとって無意味な時間はありません。
もしも並ばせたい場合は、並んでいる間に覚える単語などを用意しておくとよういでしょう。
ノートはできた人から順番に前に置いていき、ノートチェックをする際に近くに呼び、よかった部分を評価したり、直すと良い部分を簡潔に伝えたりすると良いです。
2 一人のノートに20秒
どんなに長くても20秒で評価できるようにしましょう。
長い時間をかけて評価していると結果的に、多くの時間を費やしてしまうことになり、ノートチェックをする機会が減ってしまいます。
それよりも、短い時間で効率よく行い、何度もチェックしてあげることの方が大切です。
そうすることで、結果として一人一人にかけてあげる時間を増やすことができます。
3 評価する観点をあらかじめ決めておく
ノートを見ているとき、何を評価すればよいか迷ってしまい時間がかかっている人はいないでしょうか。
あらかじめ ノートを見る前に、評価する観点を決めておくと、効率的に作業することができます。
評価する観点は、
①丁寧に文字が書けているか(主体性)
②先生や友達の言葉などをメモしているか(主体性)
③黒板以外の情報を自分で調べまとめているか(主体性)
④課題に対する自分の考えがわかりやすくかけているか(思考)
⑤課題に対して適切に思考できているか(思考)
⑥ミニ問題の点数
などがあります。
上記の観点からその日に評価する観点を数点選び、評価していくと良いです。
観点はあくまで参考なので、自分自身の評価の観点を作っていってください。
4 コメントは言葉で直接
コメントを全て書いていたら丁寧で喜ばれるでしょう。
しかし、コメントは全員分書いていくととても大変です。
そのため、コメントではなく、言葉で直接評価してあげると良いと思います。
言葉で直接評価することで、時間をかけず良いところを認め、改善すべき点を伝えることができます。
また、「どうしたこう考えたの?」など、話かけながら評価していくのもお勧めです。
5 評価をスタンプで
スタンプはノートチェックに欠かせないアイテムです。
あらかじめ自分のなかで評価を決めてスタンプを押すようにしておくと、子どもたちに気づかれることなく評価を残すことができます。
例えば、「A:ミッキー、B:ミニー、C:グーフィー」といったように評価に合わせて、スタンプを押すようにします。
すると、誰がどの評価にしたか見ただけでわかるようになります。
忘れては困るので、どの教科も同じ条件にしておくと良いでしょう。
6 日付の入ったスタンプでチェック漏れを無くす
日付の入ったスタンプを使うことで誰のノートをいつチェックしたかはっきりさせることができます。
誰が遅れて出したのかスタンプの日付で一目瞭然なので、言い訳することができません。
より、明確にする場合は、間に合った場合と間に合っていない場合でスタンプの色を変えておくとわかりやすいです。
7 チェックして良いノートは皆で共有
良いノートはそのまま返すのではなく、みんなで共有することが大切です。
ポイントのまとめ方、枠のつけ方など、良いノートを見ることで、周りの子たちはノートの書き方のコツを学ぶことができます。
さらに、皆にノートを見てもらった児童は、皆に認めてもらうことができ、自己肯定感を高めることができます。
見る側にも見られる側にもメリットがあるのでぜひやってみてください。
8 良いノートは懇談会で
授業の内容や、自分の考え、周りの考えなどをわかりやすくまとめているノートは皆のお手本とするだけでなく、 印刷しておき懇談会の時の褒め資料としてとっておきましょう。
そうすることで、懇談会の時に子どもの頑張っている様子を伝えることができます。
特に、ノートで子どもの成長を見せてあげることにより、
こんなところまで見ていてくれるんだという安心感を保護者に与えることができます。
ノートが成長すると学びも深まる
ノートの取り方次第で、子どもの学びは大きく変わってきます。
効率的・効果的にノートをチェックしていき、子どもの学びが深まるようなノートの取り方を指導していきましょう。
そして、良いノートがあふれる学級にしていってください。
2020年 買ってよかったもの:教員生活を豊かにするお勧め商品
1 Amazonプライム
Amazonプライムの生活への貢献度は高いように感じます。
仕事が終わった後に 時間を気にせずに、好きな動画を見ることができ、仕事での疲れをいやしてくれました。
特に、今年は、子どもたちに人気の「鬼滅の刃」がAmazonですべて配信されていたので、見ることで学校での会話の幅が広がりました。
また、プライム会員では配送料が無料となり、 お急ぎ便も無料なので、急に必要となったものがあっても、次の日には大概届いていたので、とても助かりました。
2 BALMUDAのトースター
バルミューダーのトースターは、パン好きの私にとっては最高の相棒となりました。
冷蔵庫や冷凍庫に眠っているパンたちをバルミューダのトースターで焼くことで、 まるで焼きたてかのようなパンを食べることができました。
朝焼きたてのパンを食べると、一日幸せな気分になることができたので、購入してよかったなと思っています。
3 格安スマホ OPPO Leno
今年は携帯が壊れたので、HuwaiからOPPOに変えました。
本当は、Huwaiを引き続き使いたかったのですが、あまりにも米国にたたかれすぎて、日本でもあまり良いものが届かなくなってしまったので、変えることを決断しました。
しかし、次に使ったOPPOもとても使い勝手がよかったです。
私は写真や動画を撮ることが多いので、microSDでメモリが増設できるのは、大変気に入ってます。
これは、Huwaiの機能から使っているのですが、要領を気にすることなく使えるのでとてもお得です。
また、 カメラの性能なども、iPhoneやgoogle pixelなどに負けじ劣らずの能力をもっているので、とてもよかったです。
simはそのままでスマホを最新のものに変えることができるので、
4 消えるボールペン フリクション
教員になってからボールペンを使うことが増えました。保護者への連絡や成績を記入する際にも、ボールペンを使うことが思います。
そんなときに重宝するのが、フリクションです。
書き間違えても、書き直すことができ、連絡帳や書類が汚くなることがありません。
色のバリエーションも増えており、手帳などにも使うことができます。
しかし、大事な書類にフリクションは使用することはできないので注意が必要です。
5 イヤホン
業務時間が終わったら、教室で音楽を聴きながら仕事をすると業務がとてもはかどりました。
人にもよると思いますが、職員室で仕事をしていると喋ってしまう、仕事をふられてしまうという方にはとても有効だと思います。
自分だけの時間が作れるというのは、 集中して仕事に取り組むことができるので、作業効率が圧倒的にあがります。
教室の掲示物を貼るときや丸つけなどの単純作業をやるときに、YouTubeなどを聞くことで教材研究もできるのでぜひ使ってみてください。
6 ヨガマット
仕事終わりに、家での日課でストレッチ。だらだら過ごす毎日もいいですが、日常の中に運動を取り入れることで、より良い時間が過ごせるようになったと思います。
また、毎日体や心のリズムが整い、毎日の生活が質の高いものとなりました。
健康に不安がある方や運動が好きな方にはお勧めです。折り畳みのものを学校にもおいておいて、教室でストレッチをしながら仕事を行うととても良い時間となりますよ。
7 小さめのバック
小さいバックにする前までは、荷物が多く、いつも自宅に仕事を持ち帰ることが多かったです。
しかし、小さいバックに変えたところ、持ち帰りたくても仕事を持ち帰ることができません。
なので、帰宅時間までにきちんと仕事を終わらせようという気持ちが強くなりました。 余計な仕事をする時間が減り、家庭での時間をより大切にできるようになったので購入してとてもよかったと思います。
8 サーモスのタンブラー
温度が変わらず保っておけるので、暑い夏は冷たい飲み物が冷たいまま、寒い冬は暖かい飲み物が温かいまま飲むことができ、とてもよかったです。
特に自分は作業中に飲み物が必ず必要となってくるので、職員室で飲み物をよく飲む人にはお勧めです。
9 Yogiboのクッション
どんな姿勢でもくつろぐことを可能にするYogiboのクッション。
仕事をしたり、休憩したりするときに大活躍でした。
自分の好きな形にできるので、それぞれの好みに合わせることができるのも良かったです。
厳選されたアイテムに囲まれる日々を
自分の疲れを癒してくれたり、生活を豊かにしてくれたりするものがあると、より充実した日々をおくることができます。
自分の生活にあったアイテムをぜひ探してみてください
教師時短術 校務分掌を効率よく行う方法 ~計画的・効果的に進めるアイデア~
校務分掌を効率よくこなし、早く帰ろう
教師の仕事には校務分掌と言って、それぞれに分け与えられた担当の仕事があります。
生徒指導や体育指導、部活動指導、図書館担当など多くの学校の仕事があります。
効率よく進めなければ、仕事に追われる毎日になるでしょう。
そういった仕事を効率よく進めていくにはどのようにしたら良いのでしょうか
効率よく進めることで、その他の仕事も早く行うことができ、結果として家庭での時間や趣味の時間を持つことにつながります。
自分の働き方を見直しより良い方向へと舵を切っていきましょう。
1 4月の段階で年度全ての校務文書を終わらせる
4月初めになると入学式や始業式まで時間があります。
その時に、学級の仕事を前もって終わらせておくのは当たり前ですが、校務分掌の仕事も前もって終わらせておくととても楽です。
1年間に行う全ての校務分掌の仕事に目を通し、予め資料を全て完成させておきましょう。
日付などの予定は、最初の職員会議で配られる年間行事予定というものを参考にすればどんどん決めることができます。
あらかじめ年間の予定を作成しておくと、仕事に目処や見通しがつき、計画的に動くことができます。
一年間のやるべきことを4月当初に全て確認をするようにしましょう
2 議案文章など提出が必要な書類の期限を確認する
提出物の期限が守れないのは良くありません。
計画的に行動ができていないと同じになってしまいます。
そのため、 計画的に行動できるように予定表などのアプリを携帯やスマホにダウンロードしておき、提出期限の一週間から2週間前には通知がくるようにしましょう。
学校のパソコンにアプリが導入できるのであれば学校のパソコンにしても良いかもしれません。
ただ、スマホはいつも持ち歩く人が多いためとても便利です。
スマホであれば気になったときにいつでも確認でき、毎日触ることが多いので忘れることも少なくなると思います。
アプリについては、何でもいいと思いますが、自分はこの予定表のアプリがを使っています。
書類の提出期限だけでなく、学級や学年の予定も管理できるので便利だと思います。
3 昨年度のものを丸パクリする
文章でよくありますが、今文章の文章作成する際に初めてだとどう作成していいか分からないという方も多いと思います。
その場合は、昨年度のものをできるだけ使っていきましょう。
パクるといえば聞こえは悪いですが、どんな仕事も真似をすることから始まります。
まずは、 真似をした後に、自分の味を出していきましょう。
ちなみに、 昨年度のものを使う場合は、文章などに記されている日付関係や職員の名前だけ変更するのが一番早い方法です。
昨年度は、それを基にして行なってきたため、仕事が回らないということはありえません。
なので、何も分からない時は前年度のもの利用し、職員の名前予定の変更だけしておきましょう。
職員の名前を変更する場合は「Ctrl+H」で置換すると楽です。
前年度担当の人に聞く
分からないどうしようといつまで悩んでいても何も解決しません大切なのは聞くということです。
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉があるように、聞かないことは
恥ずかしいかもしれませんが、聞いた瞬間、問題が解決はすることが多いです。
分からないことはどんどん聞いていき、早く仕事を終わらせるようにしましょう。
むしろ、分からなくてずっと自分で悩んでしまって、仕事が遅くなり、提出期限が守れないほうが迷惑です。
分からない時は他人を頼るという力をつけていきましょう。
70%で出す
よくありがちなのが完璧にしてしなければ出してはいけないと思っていることです。
完璧にして出すことはもちろん大事なことです。
しかし、それで遅れてしまっては元も子もないです。
提出期限を守れていなければ、出せていないのでやっていない人と一緒です。
それではせっかく頑張ったのにさみしいですよね。
そんな思いをしないように、必ず形だけでも整えて出すようにしましょう。
むしろ、どうせ自分が完璧だと思ってだしても、直されて帰ってくることが多いです。
完璧でもではない状態でもいいので、まず、上の人や学年主任から訂正や直しをしてもらって、その後すぐに訂正した方が明らかに早いです。
無駄なことで悩んだりせず、とりあえず出してみてダメだったら直すというスタンスを取っていきましょう。
無駄なところを直さない
書類を起案すると、たくさん直しもかえってくることがあるでしょう。
その際に、直すべきところと直さなくてもよいところを自分なりに考えておきましょう。
特に、文字の先頭の揃え方や余白、文字の大きさなどの点は、直されやすいです。
時には、写真や表の大きさなどの点も修正が入る場合があります。
しかし、 直し方がわかる場合はいいですが、直そうとしてもうまく直せない物がある場合は、そのまま出してしまうのが得策です。
何か言われる場合は、分からないので教えていただけると助かりますと伝えられると良いでしょう。
正直、以前の人が使った文章を使うことが多いと思います。すると、前の人が使った形式のままになっており、上手く
なので、細かい点を気にしすぎるより、内容で勝負できる人間になっていきましょう。
もちろん、 きちんと直せるのであれば直した方がよりベターなのは当然です。
時間がある際には、直していき、社会人としての力を磨いてけていきましょう。
文章を写真で撮る
校務文書などを写真で撮っておくと、移動中や時間が空いた時にいつどこでも見ることができるので便利です。
また、教室などにプリントなどを置いておかなくても、スマホを持っておけば分からないことがあった時にすぐに見ることができます。
さらに、校務分掌などを作る際にも便利なアプリがたくさんあるのでとてもスムーズに行えます。
アプリなどを使って、写真に書き込むことでとても効率的に作業することができます。
スマホでは、見にくい場合はタブレットを用意するととてもやりやすいです。
タブレットは、タッチペンを使うとまるでノートと同じように作業ができるのでお勧めです。
手帳も便利ですが、タブレットは写真や動画をとったり、ネットにつないだりできるので、できることが格段に多く、仕事を助けてくれます。
何事も計画的に・効率的に
教師の仕事は校務分掌以外にもたくさんあります。
そのため、 校務分掌を計画的・効果的に仕事を行っていき、他の業務に当てられる時間を作っていきましょう。
また、 時間にゆとりをつくることができると、教員生活や日常生活の質が向上すること間違いないです。
教員1年目でできる教師と思われる特徴 ~できる教師とできない教師はなにが違うのか~
教員で教員1年目ですごいなできるなと思われる人
働き始めて1年目。初任者にとって1年目は右も左もわからず、困ることが多いと思います。
そんな中、教員1年目でも、周りの先生から尊敬され、すごいなと認めてもらえる人がいるのは言うまでもありません。
誰もがそんな先生になれる訳ではなく、一握りの先生ができる人として評価されていきます。
できる先生とできない先生には必ず違いがあり、できる先生には共通の力が備わっています。
では、どういった人が周りの人から認められていくのでしょうか。
1 授業ができる
教員として一番資質が問われるのは、授業です。
授業の中で、学級の子たちが学び合い、積極的に取り組む姿勢が表れていると周りの先生が認めてくれる可能性は高くなります。
1年目にして、 教材や教具、発問などを工夫し、子どもたちに上手く働きかけることで、学びを深めることができていれば、とても驚き、尊敬してくれることでしょう。
特に大事なのは、子どもたちに投げかける発問や言葉だと思います。
教材や教具は知っているかがポイントになってきますが、発問や言葉がけは付け焼刃ではできません。
熟練であればあるほど、子どもたちに考えさせ、活動させるための発問の仕方を考えています。
子どもたちの意欲を伸ばし、深く考えさせられるような問いかけをすることができていたのなら、尊敬されることは間違いないです。
2 ICT 機器がよく使える
学校で働いている先生方の多くは、いまだに ICT 機器を使いこなせてはいません。
年配の方であればあるほど、ICT機器を上手く活用することができず、困っているのが現状です。
まだまだ、一太郎などのアプリを使っている方もいらっしゃるので、ICT機器が使える先生はそういった先生にとって頼みの綱です。
そのため、Excel や Word、PowerPoint など基本的なソフトが使いこなせるだけで、尊敬のまなざしでみてもらうことができるでしょう。
特に、 Excel ではマクロや VBA といった機能まで使いこなすことができれば、必ずもてはやされるでしょう。
Wordでは差し込み印刷が上手に使えると良いと思います。
また、学校の教室では、教材提示装置、 wi-fi による画面投影、プロジェクターの使用など多くの ICT 機器を使っています。
下の記事でも紹介していますが、自分でもっているICT機器を学校の現場に導入し、活用している姿をみると驚かされます。
ICT 機器に戸惑うことなく、スムーズに使いこなせている様子があるとこの人できるなと感心してもらえるでしょう。
3 問題が起こった時の対応が上手い
若かったとしても、何か問題が起こった時にスムーズに対応ができていると尊敬されます。
学校で過ごしていれば、なにか問題が起こることが当然あります。
子どもが問題行動を起こしてしまった時に、上手く立ち回ることができるかが勝負の別れ道になります。
まずは、必ず両者の意見を聞き、どうしてそうなったのかを聞くことを大切にしましょう。
怒るのではなく、話を聞いてあげる姿勢を見せていることがとても大切です。
それぞれの子どもがどんな思いだったのか聞いてあげることが、問題解決の第一歩です。
また、叱る際にも、その子自身や性格を怒るのではなくて、トラブルとなってしまった行動に焦点を当てていき、どう行動するべきだったのか一緒に考えていくことが大切でしょう。
とにかく、 子どもたちの未来や成長を考えて、指導していったり、導いていったりする指導が重要です。
さらに、何か問題が起こった時に自分だけで抱え込むのではなく、同じ学年団の先生や上の先生方にきちんと報連相をすることができていれば、若いのにやるなと思う先生が多いのではないでしょうか
4 整理整頓がきちんとできる
当たり前のことかもしれませんが整理整頓ができていない先生は信頼されず、整理整頓ができている先生は信頼される可能性が高いです。
机上が常に整頓された状態だと、物を探す時にも時間がかからないため、他の先生の時間を無駄にとることがなくなります。
また、物を探す時間がかからないため、その時間を他の仕事に当てることができます。
日々仕事をする場が整っていると、心も整っており、様々なことを計画的に進めていくことができます。
職員室の机の上だけでなく、教室の机の上が片付いていることも非常に大切です。
学級がきちんと整えられ、子どもたちの学びの様子がとても分かりやすく掲示されている教室では、子どもたちが安心して過ごすことができます。
当たり前のことがきちんと指導されており、学びが保証されています。
一方、先生の机やロッカーの上が汚い教室は子どもたちのものがなくなりやすく、当たり前のことが指導できていない可能性が高いです。
なにかものが落ちていても気づかない子どもが増えてくるので、学級が荒れやすくなってきます。
そういった節々で見られるその人の周りの環境がきちんと整えられていると人としてしっかりしてるなと感じます
育て方が上手い
子ども一人一人に対する指導の仕方がうまいと、自分より年下でも尊敬されます。
子どもの努力に対して適切な褒め言葉を与えることで、努力や成長を認める姿が見られると感心させられます。
また、これから先期待していることが伝わる指導の仕方だと子供たちが伸びていくのがわかります。
子どもたち自身が、自主的に行動できるよう、気づかないところで先生が動いたり、上手に言葉がけをしたりしているとすごいなと思います。
子どものき方指導の仕方を工夫することで、子どもたちの自己肯定感や自主性を育て未来に羽ばたく力を養っていきましょう。
お金の管理がしっかりしている
若くてもきちんと金融知識を身につけ、自分の資産を適切に管理している姿を見ると感心させられます。
特に、 最近の確定拠出年金、つみたて NISA、 医療費控除、社会保険制度などといった金融知識に関して高い意識を持っていることが大切です。
昔は知識がなくても資産を築くことができました。
しかし、現在資産を築くためには、金融知識を持つことが大変重要になってきます。
教員は特に、金融知識が低いといわれているので、自分自身で勉強し上手に資産運用していきましょう。
運動がとくい・運動が好き
できる教員は、仕事だけでなく運動もできる教員が多いです。
子どもたちと外に駆け出している姿を見るとこちらまで元気な気持ちになってしまいます。
また、若いうちしか体は動きません。
年をとると、体を動かしたくても動かすことができません。
時間があるときは、子どもたちと鬼ごっこや縄跳びなど子どもたちと共に遊び回り、
体を動かしておきましょう。
さらに、走るのが早かったり球技が上手かったりと、運動技能が高ければ、子どもたちからも信頼が高くなるでしょう。
できる教員になるかどうかは自分次第
誰しもが急にできる教師となるわけではありません。
できる教師になる人は、自分のできること、足りていないところをしっかりと見つめていくことができます。
一歩ずつ自分を磨いていき、自分の能力を上げていきましょう。
そして、 できるだけ早く自己研鑽をはじめ、少しでもできる教員に近づいていきましょう。
教員1年目の初任者が読むべきオススメの本8選
本は教員としての資質を上げる必須アイテム
教員1年目の初任者は、働き始めた最初の年になるので、まだまだ知らないことがたくさんあります。
ただ、初任者であってもすぐに教壇に立ち子どもたちに授業を行わなければなりません。
そのため、予め、 教員になるための心構えをつくり、授業や指導のコツを学んでおくことが大切になってきます。
本などで、 教員としての引き出しを増やしておくことで、心にゆとりができ、多くの出来事に対して臨機応変に対応していくことができます。
それほど、前もって学び知識をつけておくということは大切なのです。
そこで、今回は初任者が読むと良い本を紹介させていただきます
1 教職1年目働き方大全
行事から授業、学級づくりなど多くの初任者がわからないことをわかりやすく解説した本になります。
保護者対応や休み時間の過ごし方、ストレスマネジメントといった細かな点も書かれており、これから教師を始める人にとって心強い一冊となると思います。
この本に書かれていることを実践していけば、 基礎的なことから発展的なことまで、多くのスキルが身につくことに違いありません。
特に1年目は分からないことだらけだと思うので、困ったときにはこの本での知識が助けてくれます。きちんと仕事ができる教員になりたい、多くの子どもたちを成長させていきたいという思いをもっている人は持ってても良い1冊だと思います。
2 教師1年目の教科書
新年度や新学期の準備、学級経営など基本的なことをとても丁寧に書かれた本になっています
要点だけで書かれているのではなく、一つ一つのことを丁寧に噛み砕いて説明しているので、これがあれば1年目を安心して望めると思います。
自分の教室や学校に落とし込めるものはすぐに実行していくと、自分の力になっているのがわかります。上の本と似ているのでどちらかがあればいいのかなと思います。
3 策略 ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術
教師になると多くのつまずきや、悩みがつきないことかと思います。
それを、ズバッと解決してくれるのがこの本です。
悪い方向に考えてしまいがちなことを、
独特な表現力で良い方向へ考えるきっかけを与えてくれます。
学級崩壊をおこすようなクラスのために、自分の心や体を壊す必要はないといった言葉の数々に救われたのを覚えています。
特に、 教師の立場に立って、子どもたちや保護者との関係が良い方向に進む方法を示してくれるのがいいなと思います。
離職する教員が増える今、教育的な技術だけでなく、心の安定を保つ考え方も学べる1冊になっています。
4 「けてぶれ」宿題革命! 子どもが自立した学習者に変わる
最近SNSでも有名な「けてぶれ」。
皆さんも今まで学校で受けてきたであろう宿題のあり方を根本から見直すきっかけをくれる本です。
けてぶれの創始者である葛原祥太さんが「けてぶれ」とはなにか、どのように子どもたちに活用していくかが詳しく書いてあります。
この本に影響を受け、多くの学校でも実践されており、その成果は計り知れることがありません。
けてぶれでは、 受動型だった宿題を、子どもたちが主体的に取り組む活動に変えていきます。
また、 けてぶれで身に着けた力は、大人になってからも使える力であり、将来子どもたちの未来を支える力になります。
知識をつけるのではなく、学び方を教え、子どもたちが自分で考え成長していける人間に育てたいという人には必見の一冊となっています
5 立体型板書の国語授業:10のバリュエーション
皆さん板書について、きちんと学んだことはありますか?
この本では、国語の授業で使える板書の型が10個紹介されており、板書が苦手だと感じている初任者にもお勧めの本となっています。
むしろ初任者研修でこういった実践的な研修もやってほしいぐらいですが、、
様々な黒板の書き方を詰め込んだ一冊になっており、板書が工夫されていると子どもたちの思考に良い影響を与えるのが分かります。
あらかじめこの本を読んで、 板書の仕方を学んでおくと、国語だけでなく多くの授業の中で子どもたちの考えを広げ深めていくことができます。
子どもたちの考えを表すときに、どの場面でどの板書の型を使えばいいか、具体例も示してくれているので、とても学びになります。
従来の記録していく受動型の授業形態から、子どもたちの学びを表す論理的思考ツールとして板書を活かしていきたいという方にはお勧めです。
6 さる先生の全部やろうはばかやろう
題名にもなっている、「全部やろうはばかやろう」は筆者が考えた座右の銘であり私もこの言葉に感銘をうけました
なにもかもやろうとするからすべてが適当になってしまい、生産性も低くなってしまいます。
この本では、 決めた方向にエネルギーと時間をかけることが、よりよい成果を生み出すことを教えてくれます
生産性をあげるための考え方や実際に学校現場で使える方法などをわかりやすく解説しているので、すぐに学校現場に生かすことができます。
子供の成長を第一に考え、効率的に働き、生産性を上げていくさる先生の考えがとても素敵です。
効率的に仕事を行い、仕事も人生も充実したいという方にオススメの一冊だと思います。
7 自分でできる褒め方、叱り方
この本を読むことで、子どもへの褒め方や叱り方について見つめなおすことができます。主として親に向けて書かれた本となりますが、教員も学べることがたくさんあるのが良いところです。
褒め方では、能力や性格をほめるのではなく、 努力やその過程をほめることが大切であることを気づかせてくれます。
子どものことを信頼し、愛情を注ぐやり方を考え、 褒め方を工夫することで、子どもの自主性や自己肯定感を高めることができます。
また、叱り方についても具体的にどのように叱ると良いか書かれています。
子どもが間違った行動をしてしまったときに、子どもの気持ちを肯定し、子どもの行動の理由を考え、アイメッセージを伝えることが大切であると
モンテッソーリ教育は、 子どもの自主性を育てる教育として注目も集めているので、読む価値はあるかと思います。ぜひ、褒め方や叱り方を工夫し、学校の指導にも生かしてください。
8 学級あそび
学級経営の上で、大切な技術の一つである学級レク。
授業の中で 学級レクを上手く行うことで、子どもたちの絆を深め、子どもたちの力を高めていくことができます。
学級レクは、子どもたちの学年や状態に合わせてどの活動をするか変わってきます。
そのため、どれだけ引き出しの数があるかがポイントになってきます。
同僚に教えてもらったり、本で調べたりして、たくさんのアイデアを集めていきましょう。
知識は力なり
人は知らないことがあると、不安を覚え、上手く対応することができなくなってしまいます。
そのため、 知識をつけておくことは、自信をもって行動することにつながっていきます。自分の学びたいことに合わせて、本を選び良い教員への道を歩んでいってください。