定時に帰れるようになろう
教員の世界はブラックと言われ、何人もの先生が夜遅くまで残っているのを耳にします。
しかし、 どんだけ遅くまで頑張っても残業代は出ないし、給料もあがりません。
ましてや、自分より仕事が少なく早く帰っている人の方が給料が高いのです。
それに、日本に昔から根ずく年功序列のせいで、どれだけ力があっても給料に影響を及ぼすことはないのです。
では、どうするとよいか。
昔の人たちはよくいいます。
若い時の苦労は買ってでもした方がいい。
自分の若いときは経験してきた道だ。
それは、現在の教師にもいえることではありません。
現在、子どもたちに教えることは多様化し、英語やプログラミングなど豊富な知識が必要となっています。また、保護者も昔よりも知識が優れ、モンスターとよばれる親が出てきています。
昔よりも大変になっていることがいっぱいあるのです。
もちろん自分たちより長く生きてきた人の意見はとても大切です。
しかし、 時代は変わりました。教師も古い考えだけにとらわれず変革すべきです。
新しい考えをもたなければなりません。
今の時代こそ、効率よく働き、家族も仕事も大事にしていくべきではないでしょうか。
そのためには、 定時に仕事を終えて家庭での時間、自分のための時間をつくる必要があります。
そこで定時に帰るために実践するとよい方法を紹介していきます。
1 整理整頓をする
人間は1年間におよそ80時間探し物をする時間に費やしているそうです。 探し物をする時間が減れば、自ずとほかの仕事をする時間にさけるため、まずは整理整頓を実践することがとても大事です。
机の中は余分なものがないように必要最低限にしておきましょう。
まて、引き出しを開けたときにどこに何がはいっているかわかるようにしておきましょう。
書類がよくあふれている先生を見かけますが、基本的に書類はスキャナーで取り込んだり、写真を撮ったりすると良いと思います。
2 テストはテスト中に丸つける
テストはテストしている時間内に丸つけを終わらせることがとても大切です。そうすることで遅くまで残って丸つけをすることがなくなります。
いつもテストをする際は終わった子からテストを出させるようにします。すると、速く終わった子から順に丸つけを行うことができます。また、その日のうちに間違いが多かった問題を把握することができ、時間があれば解説することもできます。
そして次の日にはテストを返すことができるので子どもたちの頭に入りやすいです。
鉄は熱いうちに打てというように、頑張って取り組んだてすとも早めの復習をすることが、子どもたちの知識を定着させ学びを深めることにつながるのです。
3 掲示物は掃除中に貼る
掃除の時間には、子どもたちがきちんと働けているかみることが多いと思います。担当場所がきれいになっているかみたり、子どもたちがさぼらず働いているかみたりするためにもとても大事なことです。
しかし、それを毎日行うのではなく 2~3週間に1回は掃除中に掲示物の交換を行うようにしましょう。掃除の時間に行うことができるため、子どもたちが帰ってから仕事を行う必要がなくなります。
また、 掃除の時間だと子どもたちは快く引き受けてくれるため、どんどんお手伝いをさせることができます。
画鋲を渡すお手伝い、作品を丁寧に重ねるお手伝いなど役割を与え、スムーズに掲示物を交換していきましょう。
4 業後の時間は教室で仕事をする
職員室にいると、よく喋っているだけで、仕事が全然進んでいない人をよく見かけるかと思います。そんな人が周りにいたら一刻も早く教室へ避難しましょう。教室で一定時間仕事を行うことにより、静かな環境で仕事を進めることができます。
5 仕事を細分化し、役割を分担していきましょう。
誰にでもできる簡単な仕事は、必ず振るようにしていくことがとても大切です。
一人でやると30分かかる仕事も、10人でやれば3分で終わってしまいます。
6 子どもたちでできることは子どもたちで
宿題の丸つけやスキルやドリルの丸つけなど、子どもたちでできることは子どもたちにやらせていきましょう。
すると、 教師の仕事の量が減るだけでなく、子どもたちの力もついてきます。
もちろん、最初はきちんと丸つけができているか確認することは必要ですが、子どもたちは自ずと自分でできるようになっていきます。
7 To do リストをつくる
やるべきことをリストアップして脳内を軽くしましょう。自分でやるべきことを覚えていこうとしてもその量には限りがあります。
そこで、 リストアップしておくことで、空いた時間になにをやるべきかすぐに把握でき、時間をロスすることが減ります。
また、他の職員に喋りかけられたとき、片手間でできる仕事をやることリストから選ぶことで、どんなときも仕事を進めることができます。
8 部活はできる範囲で行う
部活はあくまでボランティアです。
やればやっただけ子どもたちのためになるのはもちろんですが、休日や勤務時間を超過してまでやるべきことではありません。
自分の時間を犠牲にしてまで部活を行ってしまうと家族の絆も失ってしまいます。
家族との時間を大切にできない人が子どもたちから本当に信頼されるでしょうか?
部活で子どもたちの力を伸ばしてあげることはとても大切なことです。 しかし、授業や普段の関わりで子どもたちの力を伸ばしてあげることもできるはずです。
過度に活動をしないように気を付けていきましょう。