卒業アルバム制作に向けてやっておくべきこと
小学校6年生を担任すると、2学期末頃から卒業アルバムの制作をやっていかなければならないと思います。
計画的にやることで、負担を分散することができ、より効率的に作業を進めていくことができます。
しかし、初めてやる人にはどんな作業があるかわからないので困ってしまうことも多いかと思います。そこで、卒業アルバム制作の流れややっておくことべきことについて解説していきます。
1 卒業アルバムの台紙選び
卒業アルバムを作る際は、最終的にはアルバムとなって完成するため、表紙や裏表紙などアルバムのデザインについて決めなければなりません。
見本などは自分の学校と提携している写真会社からきっと送られてくると思います。
しかし、送られてこない場合は自分で催促をしましょう。
この作業は、ただ決めていくだけなので1日もかからず、6年生の担任団で話し合えば30分から1時間で決まると思います。
2 卒業アルバムの名前の確認
卒業アルバムでは、一人一人の子どもたちの名前を確認しなければなりません。
ここで、間違って漢字を使って来たら大変なことになってしまいます。なぜなら、教員にとってはただの子どもの名前かもしれません。しかし、 保護者にとってはたった一人の世界で大切な子どもの一人です。
自分で付けた名前が違った字を使われていたらとても嫌な思いをするでしょう。
そのため、漢字のミスは絶対にないようにしましょう。最近では、学校に名簿を登録していて、データでそのまま処理をしているため確認をしなくてもいいという場合があるかもしれません。
しかし、 万が一の場合に備えきちんと自分の目で確認しましょう。
そして、確認することができたら学年主任や上の先生にも再度目を通してもらうようにしましょう。
3 配置する写真を決める
これがとても大変な作業になっていきます。
できることなら1学期の初めからやれると良いと思います。
各学年の写真を集め、6年分の思い出をアルバムに載せていきます。
ここでとても大事になってくるのが、
A 全員写っているか
B それぞれ何回ぐらい写っているか
の2つの点です。
『A 全員写っているか』 ですが、万が一思い出のアルバムに写真が1枚も載っていないなんてことがあったらあってはいけません。
必ず全員の写真が写っているように写真を選んでいきましょう。
ここで大切なのは、一人の担任が確認するという役割分担は絶対にやめましょう。
顔と名前が全て一致しているわけではないので、見落としが出てきてしまいます。
また、探す時間があるため効率が悪いです。
そのため、必ず6年生の全学級の担任が配置した写真を一度目を通すようにしましょう。
役割分担を行うとしたら、
1~3年生で一人から二人
4.5年生で一人から二人
6年生で一人と役割分担をすると全員の写真が合計一人3回ぐらいずつ出てくることになります。
前もってこうした 役割分担をしておき、負担の軽減につなげていきましょう。
特に、5・6年生はキャンプや修学旅行、そして部活動、委員会など写真が多く集められると思います。なので、枠組みを工夫し適切な分担を行っていきましょう。
4 写真屋さんに写真を撮ってもらうための日付を約束する
6年生になるととってもらわなければならない写真がたくさんあります。
〇個人写真
〇学級写真
〇学年写真
〇委員会の写真
〇クラブの写真
〇部活動の写真
〇修学旅行の写真
個人写真、学級写真、学年写真については6年生が個別に動けるので焦る必要はないでしょう。
しかし、委員会やクラブ、部活動などの活動日は限られています。
特に、委員会やクラブは学校で決められた日数しか動きません。
なので、前もって日付を決めておく必要があります。
どちらとも、 後期のクラブや委員会の活動の最初の日に写真を撮れるようにしておきましょう。
最初の日にしておくと、万が一休んだ児童がいても焦ることはありません。
また、写真の配置などを決める時にも空欄ではなくきちんと撮った写真を使って配置を決めることができます。
なので、必ず早め早めに決めておき約束をしておきましょう。
もし、教員を入れないで撮ることができれば、6年生のみで動くことができるのでこちらも慌てる必要はないかもしれません。
部活動の写真については、やはりユニフォームを着ている写真の方が見栄えがします。
そのため、 あらかじめ練習試合を組んでおき、その日に写真屋さんを呼んだり、もしくは、予め部活動の日にユニフォームを着て部活動をさせたりすることで、ユニフォーム姿で写真を撮ることができます。
どうしても、最後の大会のシーンになってしまうと日付が遅れてしまいますので、前もって写真をとるようにしましょう。
遅くても、2学期後半までには必ずとっておくと良いです。
記憶にも記録にも残る卒業アルバムを
卒業アルバムは大きくなった後にも必ず見返すと思います。
中学校の時、高校の時、大人になった時、人生の節々で思い出を振り返った時、小学校の時は幸せだったなと感じてもらえるように、良いアルバムを作っていきたいですね。
そのためにも、計画的にそして効率よく進めていきましょう。