1学期の終わり方を工夫することが2・3学期につながる
7月に入り、夏休みが近づいてくると1学期の終わりが見えてきますね。
終わりが見えてきて、ほっとする気持ちがある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、この1学期、 最後の7月は子どもたちの力を伸ばすことができる特別な月です。
最後の1カ月で子どもたちをより大きく成長させていきましょう。
また、 1学期どう終わるかは、その後の学級経営にも大きく影響してきます。
良い2学期・3学期が迎えられるように1学期の締めくくりを良いものとしていきましょう。
では、どのような活動を行っていくと、最後に子どもたちが成長し、満足感を得られることができるのでしょうか。
1 1学期頑張った作文
1学期頑張ったことを作文で書かせていきましょう。
その後、授業にゆとりがあれば、グループで発表させたり、体育館で発表させたりしていくと効果的です。
また、できあがった作文は、 音読として宿題に出し、お家の人に聞いてもらうようにしましょう。
そうすることで、保護者にも子どもたちの頑張りを伝えることができます。
自分の頑張りを自分の中にとっておくだけでなく、 どんなことを頑張ってきたか、周りの人に表現していくことが子どもたちの成長につながっていくでしょう。
2 誉め褒め大作戦
1学期終わりに近づいてきたら、グループの友達の良いところをみつける「誉め褒め大作戦」を行いましょう。
グループでそれぞれの良いところを探しあい、連絡帳に記入させていきましょう。
ここでのポイントは、予め 誉め褒めポイントを見つける期間をつくること、 誉め褒め言葉の例を配っておくことです。
期間を決めておくことで、なかなか考えることができない児童は先生や周りの友達と一緒に考えることができます。
また、誉め褒め言葉の参考例を子どもたちに示しておくことで、その言葉を自分の言葉として使うことができます。
良い言葉が見につくだけでなく、お互いの良いところを見つけ、認め合う力も養っていくことができます。
3 夏休み計画表の作成
みなさんが子どもだった頃の夏休みを思い出してください。計画的に宿題を終わらせることができてましたか。また、 宿題以外の何かにチャレンジし、成長する時間をつくれましたか?
できている人もいるでしょうが、できなかった人もいるのではないでしょうか。
子どもだけの力では、宿題以外のことに目を向けるのはなかなか難しいでしょう。
そこで、夏休みに入る前に子どもたちに「夏休みの計画表」を作成させましょう。
夏休み計画表では
①宿題を一日何ページやりいつまでに終わらせるか。
②夏休みにする家族での仕事
③自分自身を成長させる挑戦をする
④計画表の振り返りDayを決める
個人的には、④の計画表の振り返りを決めておくことがとても大事だと思います。
これは、できるなら家族にみてもらうようにし、自分の計画した通り進んでいるか確認させるようにしましょう。そうすることで、万が一、予定通り進んでいなくてもそこで 計画の修正がおこなえるようにしましょう。
4 学級委員への手紙・感謝状
1学期に学級委員として頑張ってくれた子どもに学級の皆からの手紙を送らせましょう。
学級全体から学級委員へプレゼントすることで、学級をまとめるために一生懸命頑張ってくれた2人へ感謝の気持ちを伝えます。
また、 みんなのリーダーとして立つことの喜びや価値を学級委員だけでなく、周りの子どもたちにも知らせることで、2学期・3学期 学級の中心となって頑張ってみたいという気持ちを育てます。
最初の 学級委員の頑張りを次の子どもたちに伝えていくことで、良い学級へ発展させていきます。
5 1学期お楽しみ会の企画・運営
子どもたちに1学期を締めくくるお楽しみ会の企画をさせましょう。
その際に、なぜこのような会をやるのかをきちんと子どもたちに考えさせてやるとより効果があがります。
1学期最後に学級の絆を深め、2学期もこのクラスで一緒に頑張りたい。
2学期に学級の仲間と楽しく過ごす日々が楽しみ。
そんな気持ちを育むお楽しみ会にしていきましょう。
1学期の締め方は2学期のスタートを決める
1学期どう終わるかは2学期のはじまりに大きく影響します。
1学期学校が楽しかったなと思えるかは最後の1週間、最後の一日が大きく関わっています。
締めくくりを楽しいものとし、2学期も学校に来たいなと思える工夫をしていきましょう。
また、1学期が終われば夏休みになります。
夏休みに教員がやるとよいことも記事にまとめましたので、読んでみてください。