怒りの感情がコントロールできない子ども
皆さんの学級にも感情のコントロールが上手くいかず、突然爆発してしまう児童はいませんでしょうか。
そういった児童は 感情のコントロールができないだけでなく、自分の感情と上手く向き合うことや自分の思いを相手に上手く伝えることができない傾向にあります。
では、教師としてどのように対応していったらよいのでしょうか。
怒っているときに指導しない
怒っているときに指導してもなにも入っていきません。
怒っている感情が溢れていると、先生の言葉は耳に入らず、なんで先生は自分の気持ちをわかってくれないの!なってしまいます。
それだと指導した意味はあまりなくなってしまいますよね。
怒りの感情は〇秒しか続かないといわれています。
そのため、 まず落ち着かせることを大切にしましょう。
落ち着いた状態で話すと、意外とこちらの言葉に耳を傾けることができるようになります。
指導ではなく傾聴から
誰かに暴力をしていたり、暴言を吐いていたりするとすぐに指導をしなければと思ってしまうと思います。
しかし、それでは、 同じようなことがあったときにまた暴力や暴言で解決しようとしてしまいます。
そこで、 落ち着つくことができたら、どうして怒りの感情がわいてきてしまったのか、聞いていくようにしましょう。
また、なぜ叩いてしまったのか、なぜ悪口をいってしまったのか、その子の思いに触れていきっましょう。
したことに対してどう思うか
その子の思いを聴いた後に、暴力や暴言をしてしまったことについて自分はどう思うか
を聴いていきます。
すると、少しでも相手のことを考えることのできる子は、暴力してしまったことや暴言はいてしまったことを反省することができます。
ただ、すぐ怒ってしまう子に関しては、そこに気づけない子もいます。
その場合には、 暴力や暴言が良くないことを先生からきちんと伝えていきましょう。
同じ状況があったときにどうするか考えていく
その子の思いを聴きとり、今回の行動の反省ができたら、次は未来に目を向けていきましょう。ここを忘れてしまう先生もいるので気をつけなければなりません。
本人と一緒に、 今回と同じような状況があったときにどう行動していくか、考えていきましょう。
本人が考えることができればよいですが、思いつかない場合は以下のアイデアを伝えてみるのも良いかもしれません。
〇 やられた言動が嫌だということを相手に落ち着いて伝える
〇 先生に言う
〇 一旦教室の外にでる
〇 紙を破く
〇 落ち着くスペースをつくる
〇 心の中で叫ぶ
〇 深呼吸
アフターケア
以上の指導ができたらひと段落ですが、そのままほっておいてはその子が頑張っていてもその姿に気づくことができません。
次の日、3日後、1週間後、1カ月後などに定期的に様子を見たり、話を聞いたりしていき、感情のコントロールがきくようになれるように支援していきましょう。