学級崩壊の音
誰もが起こしたくない学級崩壊。
そのため、学級崩壊が起きないようにいろいろな工夫をしていることかと思います。
学級崩壊は、ある日突然起こるわけではありません。
学級崩壊が起きる前には、必ず子どもたちの様子や周りの環境に兆候がでてきます。
その起こり(兆候)を見逃さないために何をみていくと良いのでしょうか。
学級崩壊を防ぐためにも、学級崩壊につながる兆候を知っていきましょう。
1 子どもたちが話を聞かなくなる
子どもたちが、先生の話を聞かない、友達の話を聞かないそんな様子が増えてくると、学級が悪い方向へ進んでいる兆候です。
この状態の子どもたちは、 先生や友達の話を大事な話だと思っていないので、話が伝わらないことが多くなってきます。
また、話す側も真剣に話しても、周りが真剣に聞いてくれないので、話す気持ちもなくなってきます。
このように、 自分の興味のあるときだけ耳を傾け、それ以外は聞かない子が増えてくると要注意です。
そういった場合は学級で、話を聞いてもらえないとどんな気持ちになるか、子どもたちと一緒に考えていくと良いでしょう。
また、あまりにも話を聞かないようであれば厳しい指導も必要となってきます。
もしくは、話を聞くと活動が早く進んで、皆で楽しい活動ができる時間ができるようにしておくと子どもたちの中に 「話をきちんと聞くとよいことがある」という気持ちを芽生えさせることができるでしょう。(ずっとやってしまうと楽しい子活動がないと頑張らない子どもを育ててしまうので適度にやることが大事)
2 教室にゴミ
教室の環境の乱れはよく学級崩壊の兆候にあげられます。
机の周りにゴミが落ちている。物が散らかっているのに誰も片付けようとしない。
このような状態は、 子どもたちの想いやりの心が欠如している状態です。
教室の乱れは心の乱れにつながっているのです。
自分の周りだけ綺麗であれば良いと考えていたり、別に汚れてても自分が気にならないからいいと思っていたり、自分のことだけを考えている人間が増えてきている証拠なので要注意です。
教室は皆の場所であることを再確認し、きれいに保つことが大切であることを、子どもたちに日々伝えていきましょう。
また、きれいに整えることができたときに、褒めたり、気持ちがいいねと伝えたりしていきましょう。
3 下駄箱・トイレの荒れ
子どもたちの関心の低い場所が荒れ始めていきます。
特に下駄箱やトイレ、掃除道具箱など、日々当たり前のように使う場所が汚れいていきます。
心が荒れていると、落ち着いた行動が減っていきます。
そのため、落ち着いた行動が減っていき、物事を丁寧に進めることが減ってくるため、些細な場所に荒れが現れで始めます。
定期的にそれらの場所が綺麗に整頓され、きれいに使われるか確認していくようにしていきましょう。
4 私語が多い
授業ではどの教科も学ぶべきことが必ずあると思います。
しかし、 学級が荒れてくると、学ぶ必要がないと子どもたちが感じ始め、授業と関係ない私語が溢れてくるようになります。
楽しいことばかりに目が行き、つらいこと、我慢することができない子が増えてきます。
そうすると、授業の話をさえぎって自分の話をし始めたり、楽しくないからやらないといったような状態がでてきます。
そんなことにはならないように、私語がでてきたら 一生懸命頑張りたい子の邪魔になってしまうことを伝えていきましょう。
学習に関する話はいいですが、関係ない話が増えてくると学びも浅いものとなってしまいます。
私語が多い子は頭の回転が速いはずなので、上手く授業の中で活躍させ、エネルギーを消費させていきましょう。
5 一生懸命やらない
一生懸命やる子が徐々に減っていきます。
なぜなら、 頑張っても報われないからです。
一生懸命やっても褒められず、適当にやっても注意されない。
そんな学級では良い子が徐々に消えていきます。
良い子が消えてくると、諦めがの様子が蔓延していきます。
そういったことにならないように、 頑張る子が損しない学級にしていきましょう。
頑張りはきちんと褒め、だめなことはきちんとだめだと伝えていく。
そんな当たり前のことができているかもう一度指導の在り方を見直してみてください。
6 暴言、暴力の出現
思いやりの心がなくなり始めると、お互いのことを傷つけ合うことが多くなります。
攻撃的な児童が増え、友達や先生に対して、強い口調が増えていきます。
また、 支え合い、認め合いができなくなるので、対人トラブルが増えていきます。
相手を傷つける暴言や暴力は、安心して過ごすことをできなくし、幸せな学校生活を壊していきます。
暴言や暴力に対しては徹底的に指導を行い、保護者にもきちんと子どもの様子を伝えていきましょう。
治らない場合は他の学級や学年の先生に相談し、チームで対応していくとよいです。
もちろん、常に怒っているような個別対応が必要な児童がいる場合には、その子の特性を見極め、保護者や周りの先生、スクールカウンセラーなどの専門家と協力しながら進めていきましょう。
兆候を見逃さず、指導に生かす
小さな芽が出ているうちに潰しておけば、学級崩壊を未然に防ぐことができます。
日々、子どもたちの様子に気を配り、おかしいなと思ったらすぐに行動していくようにしていきましょう。
自分だけで対応できないときは、周りの先生の力を借り、即座に対応していけるようにしていきましょう。