学年主任のやるべきこと
初めて学年主任になったけどどうしよう。学年主任を任されたけどどんな仕事をすればいいかわからない。
そう思う人も多いのではないでしょうか。
そうなんです。 初めて学年主任になっても誰も学年主任のやり方について説明してくれる人はいません。
そのため、なかなか見通しをもって学年主任の仕事に臨むことができないかと思います。
そこで、 ある程度学年主任のやるべき仕事について理解しておき、学年主任としてスムーズに行動していけるようにしていきましょう。
1 会議の出席
学年の代表として、会議に出席していかなければなりません。月に一回程度、それぞれの学年の主任を集めて会議することが多いです。
学校によってはそれに加えて、生徒指導の案件や、行事の進め方の確認などの話し合いに出席をしなければならないときもあります。
会議の際には学年の代表としての考えを聞かれる場合もあるので、自分の考えをもつようにしておきましょう。
また、学年の考えを予め共有しておくことで、学年の方針や課題なども詳しく話すことができるので、日頃から学年の先生とコミュニケーションをとるようにしておきましょう。
2 学年の予定の確認、計画
学年主任として、 学年の予定を把握し、計画していくことは大切になってきます。
その月の 行事や活動などの予定を確認し、学年の先生たちに一声かけていくことが大切でしょう。特に、忘れが多い先生には、ことあるごとに予定を確認しておくことで、他の先生方に迷惑をかけることを防げます。
話すことは自分の予定の再確認にもなるので、学年主任から話すようにしていきましょう。
3 仕事の割り振り
運動会や学習発表会、遠足や修学旅行など学校には様々な行事があります。
そこで、 適切な仕事の割り振りを行っていくのが大切な仕事の一つと言えるでしょう
誰かに偏るようでは学年主任の力不足です。
偏りがないようにするには、長期スパンで仕事を見ていくこと、細かな範囲で仕事を分けていくことが大切となってきます。
一人ひとりの力を見極め、役割分担をしていくようにしていきましょう。
なかなか仕事をふるのが大変であれば、必要な仕事を学年で出し合って、どの仕事をするかそれぞれの先生と相談し、選択させていくようにするとよいです。
4 学年の先生の心の支え
学年の主任が学級王国の人だと、周りの人が困ってしまいます。若いときはそれでも良いかもしれませんが、学年主任が自分の学級だけのことを考えていてはよくないでしょう。
年齢を重ねるにつれ、必要な役割が変わっていきます。
学年主任として一人で走っていくのではなく、周りの教員を意識しながらともに歩んでいくようにしましょう。
そのため、学年の先生が困っていることはないか日々確認していきましょう。
特に、 子ども関係、保護者関係で困っていることはないか様子をみたり、声掛けをしたりすることが大切です。
組んだいる先生が崩れないよう心の支えとなっていきましょう。
5 学年のチームワークを測る
チームワークの良さは子どもたちにも良い影響を与えていきます。
なにか問題があったときにも、学年の絆が強ければ強いほど対応していく力も強くなっていきます。
そのため、学年の絆を深めていく必要があります。
その際、学年主任は大きな役割を果たしてきます。
日々のコミュニケーションを大切にし、絆を深めるようにしていきましょう。
そして、それぞれの先生の良さが生きるような活動を取り入れていきましょう。
中には個性的な先生もいることがあるので、その場合は上手く手のひらで転がせるようにがんばりましょう。
6 学習進路の確認
それぞれの学習進路に遅れはないか確認していきます。
はやく進んでいることはあまり問題はないですが、遅いと学期や学年が終わるころに困ってしまいます。
万が一そういったことがあればできるだけ、早めに気づけた方がいいので 月に1.2回は学習進路の進行具合を話し合うようにしておきましょう。
学習進路が遅れている場合には、指導法を伝えたり、教材を渡したりして、調節を行うようにしていきましょう。
また、指導法がわからなかったら教えてあげるのも大切です。
もしできるのであれば、主任として授業を早く進め、他の先生に板書計画やプリントを提示してあげると良いでしょう。
7 生徒指導の中心
学年のルールを決めたり、子どもたちの指導の中心になったりしていくことが多いと思います。
特に、なにか問題があったときには、学年を代表として子どもたちの前に立ち、話をしていかなければなりません。
そのため、 自分の中で指導の軸をしっかりともち、どんなことがあってもぶれずに対応していくことが大切になってきます。
学年主任がしっかりとすることで、学年もしっかりとしていきます。
ぜひ、自分の指導の軸をつくっていき、学年で共通理解をはかっていきましょう。
8 学年で揃える最低限を決める
学年主任は学年の進む方向を舵取りをする必要があります。
そのためには、学年でルールなどを統一するようにしていきましょう。
あのクラスはいいのになんでうちのクラスだけとならないように、 最初の段階で、揃えるべきルールの確認などを学年間でしっかり行っていきましょう。
特に、初任者や転任者はその学校のルールがわからないことが多いので、随時確認していくことが大切です。
きめ細かく決めすぎてしまうと上手く学年が回らなくなってしまうこともあるので、その 学年の様子、学校の様子、それぞれの先生の指導観をもとに決めていくと良いでしょう。
学年主任は学年の要
学年主任は、学年の中心人物であり、学年を良い方向に導いていくリーダーです。
学年を良い方向に引っ張っていけるよう計画的に行動していきましょう。