残業を減らすために
残業を減らしていくために学校で必要な業務改善にはどんなことがあるのでしょうか。
個人ができること、管理職しかできないこと、ましてや教育委員会や国などにしかできないこともありますが、これから先改善していけそうなところをまとめてみました。
あくまで個人的な意見なので温かく見ていただけたら幸いです。
1 出席連絡
今まで電話で行っていた出欠席の連絡は、今やもうフォームで行えるようになりました。
保護者にとってもいちいち学校に連絡するのは手間です。
朝の忙しい時間に電話するのが難しい保護者もいるでしょう。
そこで、 夜のうちに連絡出来たり、朝早いうちに連絡ができたりすることは教師にとっても保護者にとってもメリットが多いといえるでしょう。
2 予定確認
予定はグーグルのスプレッドシートに入力し、グーグルカレンダーと同期することでカレンダーに予定を自動的に入れられるようになりました。
また、 グーグルのカレンダーと同期することで、いつどこでも、だれとでも予定を共有することができます。
専科の先生のお休みの日に予定を聞けないなんてこともなくなり、便利だといえるでしょう。
3 会議の省略
どうでもいいことを会議で確認していないでしょうか。
会議は話し合う必要がある事項だけにし、それ以外はクラスルームや学校専用の掲示板などに書き込むようにしていきましょう。
また、子どもたちにもその連絡がすぐに行くように投稿していけば、無駄な連絡をしなくてすみます。
そうすると見忘れる人がでてくると文句が出てきますが、見忘れる人は伝えても忘れることが多いです。というか、そもそも見忘れること自体がよくないことだということに気づいてもらいましょう
どうしても対応が必要な場合は、忘れがちな人に対して声掛けをするようにしておけば問題ないでしょう。
4 家庭訪問
グーグルマップで確認をしていくことができます。
また、 グーグルアースまで使えば、通りの様子まで確認できるのでお勧めです。
よっぽどわかりずらいところだけ、自分の車を走らせ確認しに行くのが良いでしょう。
ただ、先生と話す時間を大切にしていた保護者もいたかと思います。
そのような場合は、どうしても先生と話したい家は、電話で最初の挨拶を行ったり、学校に足を運んでもらって話をするようにしていきましょう。
5 保護者アンケート
そもそも、まだ紙で配布しているほうが迷惑なのではないでしょうか。
紙どこにあるの?と子どもに怒らねばならない家がどのくらいあるのでしょうか。
アンケートは紙ではなくフォームを使って集めるようにしましょう。
個人情報の流出が困るというところにはパスワードをつけて回答させていくとよいでしょう。
6 学級通信、学年通信の配布
学級通信や学年通信はウェブで公開し、いつでもどこでも保護者が確認していけるようにしましょう
すると、保護者は仕事先でも確認することができるようになります。
担任もなくした児童に配り直しをしたり、保護者の連絡に対応したりする必要がなくなります。
個人情報について困る場合は先程と同じようにパスワードをかけるか、個人情報を載せないようにしていくと良いでしょう。
7 通知表の所見
懇談会で伝えればオールOKだと思います
文字である必要はないのではないでしょうか。
特に、道徳、外国語、総合はいくつかのテンプレートを使用している学校が多いと聞きます。
だったら一人ひとりの様子を懇談で伝えていった方が良いと思います。
どうしてもやらなければならないのであれば、三学期末に1回という形がいいと思います。
8 通知表の評価
通知表の評価、当たり前だと思っていないでしょうか。
実は、 通知表の作成の義務は学校にはないと知っていましたか。
そのため、学校によっては通知表の作成をやめた学校もあります。
いきなり、そこまでの改革は難しいかもしれませんが、少しずつあり方を変えていっても良いかもしれません。
9 要録のデータ化
要録は今まで紙としてしかとっておくことができなかったので、紙の保存が一般的だったと思います。
これから先、 要録をデータ化することも考えていくのも良いかと思います。
すると、あんなにしまっていた場所がなくなります。印刷するための紙も必要なくなるので一石二鳥です。
それが難しいという場合も、要録を作る際に通知表をわざわざ打ち直すということがあるので、 要録と通知表の文面は一緒のものでよいとしていくと良いでしょう。
10 宿題の配布
クラウド上で配布・回収・返却を行えるようになりました。
どの程度子どもが取り組んでいるかも一目瞭然なのでこちらの方が良いのではないでしょうか。 保護者も子どもの進路スピードがわかるため、宿題やった?ときくことがなくなります。
そもそも宿題を無くすというのも最近ではあるように思えます。
無くすと文句をいってくる保護者もいるので、なんともいえませんが。
最終的には宿題が無くても自分で学習していける子どもたちを育てていきたいですね。
11 部活動
外部へ完全移行を進めていくべきだと思います。
現在、休憩時間に当たり前のようにあったり、最低賃金より安い給料で土日働かされたりと部活動は教員のボランティアで成り立っています。
そのため、教員は勤務時間外に働くことを強いられています。
そこで、外部の民間のクラブを学校に入れていくようにしましょう。
民間のクラブが集まらない場合はやらなくていいと思います。
また、部活動という名前でやっていくと、学校に所属しているものというイメージが抜けないので、部活動という名前を撤廃するのはマストだと思います。
12 研修の撤廃
5年経験者研修や10年経験者研修は本当に必要な研修だといえるでしょうか。
それよりも 通常時の授業を上の人にいてもらい、改善を繰り返していった方がためになると思います。
また、 研修も自分にあった内容が選べるように映像配信や会場選択制にしていった方がいいとも思います。
もしくは、教員にも資格制度を導入し、資格をもっている教員は給料が増加するというシステムにした方が、努力したいと思う教員が増えるのではないでしょうか。
13 研究授業、学校訪問
みなさんの学校では、研究授業を学校で行わなければならない日が一年で何回あるでしょうか。
研究授業は、授業のために指導案を書かなければならず、 多くの先生にとって負担になっています。
そこで、研究授業や学校訪問などの回数を減らしたり、無くしたりしていくのが今の学校に必要だと考えます。
多くの先生は研究授業や学校訪問などが無くても、自信で教材の研究をし、常に研鑽に努めています。無理やりやらせなくても学び続けているんですよね。
なので、発表用の授業を見てもらうよりも、普段の授業を見てもらった方が何倍もためになることは間違いないです。
5分や10分で授業の善し悪しを見てもらうのではなく、普段の授業を何度か見て、学び合いはできているか、指導法は適切かなどアドバイスをもらっていけるようにしていきましょう。
14 掃除
多くの学校が当たり前のように清掃指導していると思います。
しかし、子どもに対して清掃の指導すると子どもから文句が帰ってくることもあります。保護者からもなんでうちの子にトイレ掃除をさせるんだとクレームが入ることも。
こんなことで、つらい思いをするのであれば、やめた方がいいですよね。
清掃指導は業者を雇い、学習だけに集中していけるようにしていきましょう。
実際現在、掃除を無くし、業者委託している学校もあります。
市町村、県の財政状況によって変わってきているように思えますが、全ての学校で進むといいなと思います。
15 通学団指導
毎年、何十件もの通学団のトラブルがでてきます。
そのため、 通学団のトラブルが絶えない児童は、通学団から除外してもいいと思います。
もしくは、 通学団自体を廃止してもいいかもしれません。
保育園のように心配な親は送り迎えをしていく。
それ以外の子どもたちは自分で登校し、仲の良い友達とともに学校にくる、そんな時代に突入しているかもしれません。
16 下校後のトラブルは対応しない
下校後のトラブルが発生すると、学校に電話がかかってくると思います。
しかし、なぜ家に帰ってこない子どものために学校の教員が動くのでしょうか。
もちろん、子どもたちのためにということはわかります。
しかし、 動くのは教員ではなく、警察のはずです。
行方不明になったらまず警察が動くシステムをつくっていきましょう。
17 祭りは教師は見回りしない
教師が祭りの見回りをしている学校がまだまだあります。
あれは、教師がやる仕事でしょうか。違いますよね。
なぜ勤務外に、なぜ休みの日に、給料ももらえず、働かなければならないのでしょうか。
おかしいですよね。
いや、それくらいやれよ。と思う人がやってくれればいいんです。
無償で教師を駒のように働かせようとする人が多すぎます。
18 挨拶当番
学校での挨拶当番。
地域とのかかわりを大切にするためにも挨拶は必要なことでしょう。
ただ、 強制でやらせるのは間違っているのではないかと思います。
もちろん、校長命令で仕事が割り振られといるのであれば仕方がないので頑張り、別の時間に割り振りをもらっていけばいいと思います。
しかし、管理職からの圧力によって断れない雰囲気を出し、ボランティアでやるというのは間違っていると思います。
やりたい人はやる、やりたくない人はやらない、上からの圧力をかけないというのが大切なのではないでしょうか。
また、やらない人に対して居心地が悪い雰囲気をつくらないということも大切なことでしょう。
19 申し込みは学校を通さない
夏休みの応募作品、俳句や詩の応募、ボランティアの募集など学校を通して申し込みなどをしていたかと思います。
管理や集約などやるべきことがたくさんあります。
しかし、 今の時代、学校でそれらの集約、送付をする必要性はないと思います。
そのまま直接応募してもらうシステムにしてもなにも問題はないといえるでしょう。
20 会計関係
学年の会計は会計簿の作成、管理、支払い、未納児への連絡などがあり、大変な業務の一つです。
支払いができていないうちに連絡をしなければならない学校もまだまだあり、支払い催促をすると保護者とのトラブルとなったという話もよっく聞きます。
そこで、 金銭のことについては専門のスタッフを雇い、対応をお願いしていくと良いでしょう。
もちろん事務さんがやっていくという方向もありだとは思います。
その際は事務さんの仕事が溢れてしまわないか気を付けるようにしていきましょう。
21 検診関係
学校で内科検診などの検診を行っていないでしょうか。
検診は、医師にまかせっきりではなく、教師も準備や打ち合わせ、時間割の変更など、教師も大変な事が多いです。
また、最近では、内科検診の際に服を脱ぐのはどうかという意見が保護者や子どもから上がっています。
そのため、 学校で検診をするのはやめて、各家庭で信頼している医者にみせるようにすればよいと思います。
もしくは、各自治体が複数の医療機関を指定し、その中から選んでもらうという方法をとることもできるでしょう。
これらの方法をとることで、 子どもも保護者も安心し、さらに教員も他の業務に力を注げるようになります。
22 プール管理・プール掃除
プール管理、いまだに先生が行っている学校も多いと思います。
しかし、給水口や塩素を注入する機会など、 素人の教員が点検してもなにが不具合なのかそもそもわからないですし、不具合があったとしても直せないと思います。
それなら、初めから業者委託をしていくと良いのではないでしょうか。
また、子どもたちにプールの掃除もやらせていますが、あれこそ危険です。
プールの中には汚れ以外のものもたくさんはいっています。
危険なものもあるかもしれません。
そのため、 プール管理・プール掃除を業者に任せていきましょう。
最近では、プール指導もスイミングスクールなどに委託するところも増えています。
働きやすい職場にしていくために業務改善は必須
現在教師の仕事はブラックと言われ、なりたいと思っている人も少なくなってきている状況です。
誰もが働きやすい、働きたいと思える職場環境にしていくために、改善していくべきことを考えていきましょう。