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若手教員学びの場

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子どもたちの成長につながる目標設定:SMARTを活用して

目標設定の大切さ

子どもたちには、夢や目標がたくさんあると思います。

「サッカー選手になりたい」「医者になりたい」といった将来の夢や、

「100点をとりたい」「社会の成績をよくしたい」「二重跳びを跳べるようになりたい」といった、身近な目標など様々な目標を抱え生活しています。

もちろん目標をもてずに、生活している子どももいることでしょう。

 

効果的な目標な設定の仕方として「SMARTの法則(スマートの法則)」といものがあります。

 

SMARTの法則(スマートの法則)とは

会社などの目標設定で良く用いられる手法の一つです。SMARTの法則を使うことで、目標に向かってより効率的に効果的に努力することができます。

 

SMARTの法則とは目標を達成する際に考えるとよい5つの点の頭文字をとったものであり、

 

S・・・Specific

M・・・Measurable

A・・・Achievable

R・・・Relevant

T・・・Time-bound

 

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S・・・Specific(具体性)

目標を明確にし、より具体的な目標を立てます

子どもたちはよく、「社会で成績をあげる。」「算数をもっと頑張る。」といった目標を立てることがあると思います。

しかし、これでは具体性が足りません。

 

一つ目であれば、「社会でいい成績をとるために、歴史上の人物とその人が行ったことについて覚える。」

 

2つ目であれば、「分数のかけ算や割り算の計算の仕方を覚え、計算ミスをなくす。」

といったように目標をより詳細にわかりやすくする必要があります。

 

そうすることで、目標達成のために自分のするべきことがはっきりし、毎日の行動につなげることができます。

誰が見てもわかるような目標を立てましょう

 

M・・・Measurable(測定可能な)

目標の達成度合いを確認するためにも、目標が測定可能であるものの方が効果があがります

例えば、「テストの点数で100点を3回以上とる」であれば、

100点という数値目標と、3回という回数の目標で達成度合いを測ることができます。

目標を設定してから、100点を既に2回取っていれば、あと1回で達成することがわかります。そのため、目標設定が適切であることがわかります。余裕で達成できそうであれば、より高い目標を設定しなおしてもよいかもしれません。

反対に、目標設定後に100点を1回も取れていなければ、努力が足りていないことが分かります。どうしても、達成できなさそうであれば、目標設定が高すぎる可能性があるので、目標をさげる必要があります。

 

A・・・Achievable(達成可能な目標であるか)

よく目標は大きくて、高いほうがいいという言葉を聞くと思います。

しかし、実力に合わない目標を立ててしまってはなんの意味もありません。

100点をとったことがない人が「すべてのテストで100点をとる」といった無謀ですよね。

なので、そういった場合は「100点をとる」ことを目標としたり、

「全てのテストで8割以上」を目指すほうがより効果的です。

 

絵空事をいうのではなく、 自分が精一杯努力したら少し手の届きそうな目標を決めましょう。

 

R・・・Relevant(関連している)

自分の長期の目標に対して関連しているかどうかを考える必要があります

サッカー選手になりたいという夢をもっているのにも関わらず、

「パンを焼く練習をする」や「絵を描くのを上手になる」という目標をもっても、サッカー選手になりたいという夢に対しては影響を与えません。

もちろん、パンを焼く練習をしたり、絵を描くのが上手くなるのは良いことでしょう。

しかし、それだけだとサッカー選手になりたいという夢には1歩も近づくことができません。

サッカー選手になりたいとい夢を実現に近づけるためにも、サッカー選手になるために必要な技能が見につくような目標を立てるようにしましょう。

 

 

 

T・・・Time-bound(期限が設定されているか)

目標設定には期限を決めることが大変重要です。

期限を決めておかないと、だらだらと努力をしてしまい、結果として目標達成できず終わってしまいます。

むしろ、目標自体を忘れてしまうケースもあるでしょう。

 

そこで、目標設定の際にはいつまでに達成するのかをきちんと決めておきましょう。

また、 短期目標、中期目標、長期目標としてそれぞれの期間で達成しておきたいことを用意しておくといいかもしれません。

 

SMARTの法則には多くの種類がある

今回紹介したもの以外にもRーRealistic(現実的な)、Result-Oriented(成果に基づいた)A-Agree upon(同意して)、T-Timely(時間が早い)など他の言葉の頭文字をとったものもあるので、自分の状況に応じたSMARTの法則を使っていくと良いでしょう。 

  

例えば「サッカー選手になりたい」「東大に入りたい」という夢があれば以下の目標を立てるとよいでしょう。

〇サッカー選手になりたい

⇒ドリブルの練習を1日30分、週3回、3カ月間継続して行う。

 〇試合を行う中で、〇点とる。リフティングを1万回できるようにする

 15歳までにクラブチームの試験に合格する

 

〇東大に入りたい

⇒東大に6年生までのテストを毎回9割5分以上とれるようにし、

 成績は9割Aをとれるようにする。

 〇月にある全国学力テストで〇位以内にはいる。

 

などSMARTの法則に基づいて、目標設定に少しづつ情報を加えていくことが、

より大きな目標にたどりつく近道になっていきます。

 

千里の道も一歩からという言葉があるように、

スモールステップで進んでいくことが、目標を達成するためにはとても大事な事です。

大きな目標を決め、それを叶えるために短期目標や中期目標を工夫し、一歩ずつ目標に向かって歩んでいきましょう。