保護者との信頼関係はなぜ大切?
保護者との信頼関係を築いていくことが教師として大切なことの一つであるとよく耳にします。
ではなぜ保護者から信頼を得ることが大切なのでしょうか?
保護者からの信頼を得ることで、こちらの指導に対しても理解を示してもらうことができます。 教師の教育方針や指導方針に理解があると、子どもたちにも指導がしやすく、教師の言葉や行動がより子どもたちの心にしみこんでいくことになります。
そのため、良い関係の中で、子どもたちの成長を見守り、支え合うことができ、より大きく子どもたちが成長していくことにつながります。
また、保護者との信頼関係を築いておくことで、 保護者の思いや不安を受信しやすくなります。なにか起こったときにも、すぐ対応することができ、問題を早い段階でつぶすことができるようになります。保護者と敵対関係になるのではなく、協力して問題解決に当たれるのです。
このように、保護者との信頼関係を築くというのは、たくさんのメリットがあります。
ではどのようにして関係性を築いていけばよいのでしょうか?
1 保護者を信頼する・
なによりも大切なのは、まずこちらから保護者を信頼することです。
一般的に、 他人からの信頼を得るためには、まず自分自身が他人を信頼することが大切だと考えられています。
なぜなら、信頼することで相手の気持ちや行動に対する理解が深まり、お互いに信頼関係を築くことができるからです。
また、信頼することで、 相手の考えや思いに耳を傾けることができるようになり、より良い関係を築くことができます。
なので、まずはこちら側から信頼をし、関わっていくように努めましょう。
2 子どもとの信頼関係を構築する
子どもたちが先生を信頼しているというのも重要な要素です。
日頃、一緒に過ごしている 子どもたちが信頼を置いているのであれば、良い先生なのだろうと感じるからです。
子どもの口から先生に対する不満がでてくるのではなく、先生の素敵な面がでてくることが
そのためには、 日頃いかに子どもたちに関わり子どもとの信頼関係を築いているかが大切になってきます。
会話したり、一緒に遊んだり、子どもたちとの信頼関係を築いていきましょう。
3 子どもたちが楽しいといえる学級運営を行う
先ほどの要素と似ていますが、 子どもたちが学校を楽しいと感じているかどうかも信頼関係に大きく影響します。
保護者は子どもが学校で楽しく過ごせているか毎日気になっています。
そのため、「今日は学校どうだった?」と尋ねる親も少なくないでしょう。
そこで、子どもたちが楽しそうに学校の話をしたら、あの先生でよかったという気持ちが芽生え、安心感をもってもらうことができます。
その一方で、いつも学校から暗い顔で帰ってきたらどうでしょうか?
学校はどうなっているんだ。先生は何をしているんだろうか。
私の息子がつらい思いをしているのにきづいているのだろうかと不信感がたまっていってしまいます。
そのため、 学校が楽しいと感じられるような学級経営を行っていくことを大切にしていきましょう。
4 良い所を伝える
子どもたちの良い所を聴いてい嫌な親はいません。子どもが褒められているのを聴くとまるで自分が褒められているかのように嬉しくなるものです。
そこで、「わからないことがある友達の傍に駆け寄り教えている姿をみて感動しました。」や「掃除の時間に下級生にやさしく関わっていて立派でした。」など、 具体的に良い所を伝えていきましょう。
先生は自分の子どもをよく見ていてくれているんだなという気持ちになります。
また、家では築けなかった面を見てもらえることで、より子どもの成長を感じてもらうことができます。
自分の子どもを気にかけ、成長させてくれる先生のことを信頼したくなるのは当然のことかと思います。
連絡帳や電話、学級通信などで、子どもの良い面を伝えていき、保護者からの信頼を得ていきましょう。
5 「報告・連絡・相談」を徹底する
仕事をするうえで大切となってくる報連相。
これは、 保護者との関係を築く際にも「報連相」が大切になってきます。
なぜなら、報連相がないと行き違いが起きたり、不安になってしまったりするからです。
特に、学校でけがをしてしまった場合や、帰り際に指導し、暗い顔をして帰った場合は、こちらに対して不安になることが多いので、忘れずに連絡すると良いと思います。
予め連絡をしておくことで、子どもたちが帰ってくる前に、保護者は泣いて帰ってくるかもしれないと 心の準備をすることができます。
もしも、連絡がないとなぜうちの子はないているんだということになりかねません。
連絡するかどうか迷ったときには、大概連絡しておけば間違いないですが、それでも迷う場合は管理職の先生に相談すると良いでしょう。
報連相を徹底し、保護者との信頼関係に傷がつかないようにしていきましょう。
6 丁寧で迅速な対応を心掛ける
保護者がこまったときにどう対応してくれるかが、関係性を構築するうえで大切です。
なぜなら、自分が困っているときに適当にあしらわれてしまったり、不安が解消できなかったりすると不信感につながってしまうからです。
そのため、保護者が困っているときは、丁寧に対応することが望ましいです。
保護者が抱える問題や不安に対して、誠実に向き合い、自分がとれる行動をしていきましょう。
ただ、この度合いが難しく、やりすぎてしまうと自分の時間がどんどん削られてしまいます。
連絡帳に毎回長文で保護者から連絡が来る場合は、連絡帳に長文で返すのではなく、短文で返し、電話連絡を入れる選択肢ももっておきましょう。
また、同じような質問が来る場合はプリントなどを配布し、確認してもらうようにしましょう。
7 わかりやすい授業を行う
授業は保護者との信頼関係を築いていく大事な要素です。
なぜなら、 子どもの成長を保護者は期待しているからです。
わかりやすい授業を行い、子どもの成績がのびていくと保護者の信頼はぐんぐん上がっていきます。
また、子どもは学校で過ごす時間のほとんどを授業をして過ごしているため、良い授業をすることで子どもたちは学校が好きになっていきます。
そのため、 わかりやすい授業を行うことで、子どもたちからも、保護者からも信頼を得ることができます。
教師の本業である授業の力を高めていき、信頼関係を築いていきましょう。
8 相手の価値観を理解する
信頼関係に大切な事は相手を理解すること。
相手を理解するためには、相手が何を大切にしているかコミュニケーションをして読み取っていく必要があります。
そのため、 保護者が何を考え、どんなことを大切にしているか、保護者の言葉に耳を傾け、理解していく必要があります。
そして、 相手の価値観を理解し、保護者の立場にたって、関わっていくことで良好な関係を築いていきましょう。
9 清潔感や明るさを大切にする
懇談会や授業参観の際に、保護者の教師に対するイメージが作られていきます。
なぜなら、それ以外の時間であまり関わることが少ないからです。
そのため、 自分の見た目に気を配り、清潔感のある服装や髪型などを意識して、良い印象を持ってもらえるように心がけましょう。
また、見た目だけでなく、言葉遣いも人に与えるイメージは大きいです。
自分からでる言葉が、子どもたちへの愛情にあふれ、プラスの言葉であることを心掛けましょう。
それが、自然と信頼関係につながっていきます。
信頼関係を築く
保護者との信頼関係は子どもたちの成長に欠かせません。
なぜなら、 信頼関係は子どもを成長させるための大切な柱だからです。
自分に合った方法で保護者との信頼関係を築いていきましょう。
また、教師が気持ちよく働くためにも信頼関係は大きな影響を与えていきます。
働きやすい環境を整えるためにも保護者との関係づくりに力を注いでいきましょう。