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若手教員学びの場

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クラスを飛び出してしまう児童の対応法:初任研では教えてくれない大事なこと

クラスを飛び出してしまう児童

学級の児童の中に、クラスから飛び出してしまう児童はいないでしょうか。

児童の中には、クラスの外に飛び出し、廊下やトイレ、他の階、運動場などに出てしまう児童がいることもあるかと思います。

自分の感情のコントロールが上手くできなかったり、自分の想いが上手く表現できなかったりするときにこういった反応が現れます。

では、教師としてこのような行動が子どもたちに現れた時どのよう対応をすればよいのでしょうか。

 

可能であれば止める

学級の外にでてしまうと、目が行き届かなくなり、対応が大変なものになります。

そのため、 可能であれば体をはってとめるようにしていきましょう。

本人と話して外にでるのと、突然でていってしまうので訳が違います。

まずは、子どもが消えてしまうということのないようにしていきましょう。

ただ、それで 自分の体がけがをしてしまっては意味がないので、無理はしないようにしていきましょう。

インターホンで職員室に連絡

それでも、先生を振りほどいて外に出てしまったり、先生が気づいていない間に外にでてしまう児童もいるかと思います。

そういった場合、 飛び出てしまって焦るでしょうが、まずは職員室に連絡するようにしましょう。

そして、「○○さんが今教室からとびだしてしまいました。対応をしたいので、どなたか教室に来ていただいてもよろしいでしょうか。」と声をかけるようにしておきましょう。

すると、 職員室から捜索隊がでたり、自習を代わりにみてもらったりすることができます

 

見つかった後は落ち着いて話を聞く

まずは 子どもを落ち着かせ、なぜ教室を飛び出してしまったか子どもに話を聞くようにしていきましょう。

そして、対応が必要なことがあれば対応していきましょう。

 

心配していたことを伝える

とび出してはいけないことを強く伝えても、とび出してしまう児童は反発してしまうことが多いです。

そのため、先生は○○さんがとび出して、すごく心配だったということを伝えましょう。

その後、飛び出してしまうと心配だから教室の角にスペースをつくってもよいでしょう。

同じようなことが起こらないようにどうすればよいか一緒に考えて次につなげていきましょう

 

保護者に電話で伝える

とび出してしまった場合、保護者に連絡することを迷うこともあると思いますが、 必ず連絡するようにしましょう。

その際に、 子どもと話した内容、決めた内容をつたえ、家でもまた話を聞いて欲しいことを伝えましょう

子どもたちは学校で伝えきれてない思いもあると思うので、安心して伝えられるよう予めこちらから話をしておくと良いでしょう。

絶対にやってはいけないこと

子どもを追い教室放置

出ていってしまったことにパニックになってしまい、教室の子どもたちに指示を出さずに、子どもを追いかけてしまってはいけません。

目を離した子どもたちがパニックを起こすかもしれません。

また、パニックを起こさなくても、先生がいなくなったことでたかがはずれ、騒ぎ出し、 運が悪ければ第2の災害を起こしかねません

 

子どもたちに出ていった子どもを捜索させる

一見皆で力を合わせているので、良いように見えますが、探しているときに子どもたちになにかあっては責任を取ることができません。

見つけた子どもを追いかけ、学校外にでてしまい、車にひかれるということがあるかもしれません。

そのため、 子どもたちは教室に残すようにし、他の先生方の手を借りて捜索をするようにしていきましょう。

 

出ていく子どもを探さない

教室から出ただけならいいですが、学校から出てしまう場合もあります。

学校外で事故をしたらあなたは責任がとれますか?

見つからない可能性もありますが、いなくなったら必ず探すようにしましょう

 

オススメの事前対応

子どもの配置を窓側へ

突然廊下へ飛び出してしまうという事態を防ぐことができます

ただ、窓が近くなるので、飛び降りるような心配がある子に対しては行わないほうがよいでしょう。

その場合は教室の中央の位置にすると良いかと思います。

 

落ち着いているときに話をする

外にでていってしまう可能性がある児童とは、あらかじめ自分の感情のコントロールがきかなくなったときにどうするとよいか、一緒に確認しておくようにしておきましょう。

上手くいかなくなった時、どうするかの見通しを立てておくことで、その子は安心して過ごすことができます

 

焦らず冷静に対応を

学校で過ごしていると、自分が想像をしていなかったようなことが当たり前のようにおきてきます。

そんなときに、 大切になってくるのは、焦らず対応することです。

迷ったら一度、職員室に連絡し指示を仰ぐようにしていきましょう。