もうすぐ卒業式
小学校や中学校の大きなイベントの一つでといえば卒業式。
子どもたちにとって新たな門出であり、育ててくれた親への感謝を示す場でもあります。
しかし、昨年度から コロナが世界を襲ったことで、今までの通りの形で卒業式を行うことが難しくなっています。
現在コロナの感染者数は日に日に増え、第一波以上の被害が日本の至る所で現れています。
そのため、緊急要請が出されるなど、国や県からコロナへの対策要請が小学校や中学校に送られてきています。
各学校は対応を迫られており、コロナに応じた卒業式の形というのが求められています。
では、コロナ対策をした上で、子どもたちが思い出に残り、保護者の方に感動してもらう卒業式にするためにはどのようなアイデアがあるのでしょうか。
一緒に考えていきましょう。
1 廊下に花を咲かせる
体育館や教室を飾り付けるのはどこの学校もやっているでしょう。
子どもたちが通る廊下や階段を手作りの花でいっぱいにしましょう。
いつもは感じられない、華やかさをだすことで、幸せな気持ちでいっぱいにさせます。
各学年で、分担して花をつくると役割を分担することができ、効率的にたくさんの花をつくることができます。
2 思い出ロード
花と同じように1年生から6年生までの写真を、掲示板や窓などに飾っていきます。
今までの思い出を順番にたどっていくことができ、小さかった時の思い出を振り返りながら卒業式の会場に向かうことができます。
仲間と共に過ごした時間を振り返った後に卒業式を迎えることで、より気持ちのこもった状態で式に臨むことができます。
また、タブレットなどを設置しておき、写真をスライドショーで流したり、運動会の踊りなどを動画で流したりするのも良いでしょう。
3 卒業スピーチ
証書授与などの途中に、一人一人に卒業スピーチを行わせましょう。
今までの学校生活の振り返りや仲間・家族への感謝などを話させると良いです。
また、 中学校にはいって頑張りたいことなど将来のことを発表しても良いでしょう。
卒業式前に予め考える時間を与え、何度か練習して起きと良いでしょう。
4 オンラインメッセージ
予め、卒業生一人一人の卒業メッセージをとっておき、ネットで見れるようにしておきましょう。卒業式が始まる前からみれるようにしておくと、保護者の方々を事前に感動させることができます。
卒業メッセージでは、卒業スピーチと同様に、仲間や家族へのメッセージ、中学校への抱負を話させると良いでしょう。
他の子と比べないように、各動画にはパスワードを設けて、学校HP上で配信していくことで、自分の子どものみの動画をみることができます。
子どもも他の人には見られることはないので、安心して撮影することができます。
また、 動画は何度も撮り直しすることができるので、スピーチが苦手なこにとっても取り組みやすいと思います。
5 家族への手紙
いつもの感謝の気持ちを手紙に書いて伝えさせましょう。
あらかじめ、授業で考える時間をとっておき、当日は渡すだけの状態にしておきましょう。また、なかなか自分一人では考えるのが苦手の子どももいるので、友達と相談しあったり教師が手助けしたりしてもよいでしょう。
当日は、感謝の言葉と共に渡せるとより良いと思います。
ただ、保護者が来ない子どももいるので予め全員が来ることが確認できている場合のみ行うと良いと思います。
6 オンラインで卒業式のライブ配信
忙しくて卒業式に来れない保護者もいるでしょう。
また、 コロナが心配で会場に足を運べない人も何人もいると思います。
そんなとき、オンラインで卒業式が見られたらうれしいと思います。
いつでも見れるようにしてしまうと、なにか言われる場合もあるので、LIVEで行ってそれ以上は流さないようにしたほうが良い気がします。ここは各学校の判断にお任せします。
ビデオなどが何台もあるのであれば、全体をとっているものと一人一人をとっているものと分けるとより良いと思います。
7 ハミングで歌を歌う
現在コロナで音楽の時間の歌の練習が制限されるなど歌の指導は心配視されています。これは、歌を歌うことで、飛沫がたくさん飛び、コロナウイルスが拡散する可能性が高いと考えられているからです。
そのため、卒業式で歌を歌うのやめる学校も多いかと思います。
そこで、口を開いて歌うのではなく、口を閉じた状態で歌うハミングはどうでしょうか。
ハミングは口を開かないため、飛沫がとばず、感染が拡大する心配が少なくなります。
また、子どもたちは心の中で歌詞を歌いながらハミングするため、思いを歌に乗せることができます。
さらに、声には出してませんがハミングを聞くことで会場が感動の雰囲気に包まれていきます。
8 卒業文集の作成
今年は卒業式の練習も少なくなったため、時間にゆとりがあるはずです。
そこで、子どもたち主体で卒業文集を作らせましょう。
アンケートや将来の夢など内容のアイデアも子どもたちに考えさせることで、世界に一つだけの文集を作り上げることができます。
誰かが嫌な思いをする質問がないか、教員が必ず目を通すようにしましょう。
9 思い出ムービー
入学してからの6年間を振り替えれるよう思い出のムービーをつくりましょう。
こちらも子どもたちが主体でつくることで、教師の仕事の負担を減らすことができます。
子どもたち自身も動画編集の能力をつけたり、たくさんの思い出の写真を見たりすることができ、有意義な時間を過ごすことができます。
そうしてつくったものを、保護者の待機時間や歌の途中で流していきます。
保護者は、家では見られなかった今までの成長ぶりを映像で見ることができます。
子どもたちには前もって見せておくことで、今までの思い出を振り返った後に卒業式を迎えることができます。
10 マスクの作成
自分の家族のためにマスクを作らせましょう。
卒業式の日に渡すことで思い出の品となります。
コロナが流行っている中、常に身につけて使うマスクをプレゼントすることで、大切に思う気持ちがより伝わります。
今まで育ててくれた感謝の気持ちを込めて丁寧に作らせることが大切です。
記憶に残る終業式を
子どもも保護者もコロナの状況を理解しているので、いつも通り卒業式が行えないことはわかっているはずです。そのため、まず卒業式を行うことができるというだけでありがたいと思っています。
さらに、 各学校で工夫を凝らすことで、保護者や子どもたちを感動させ、記憶にのこる卒業式となるのではないでしょうか。