教員を目指すにあたって
教員の良いところも悪いところもしっかり知ってから、教員になるのと、知らないで教員になるのではその後の教員人生が全く違うものになります。
こんなはずじゃなかったとならないように今のうちに、教員のメリット・デメリットをしっかり把握しておきましょう。
メリット
給与が安定している
教員は免許を取ることでなれる仕事のため、 普通の会社よりは給与が少し高い水準にあります。もちろん、大企業より安いことは言うまでもありません。
どんなに仕事ができなくても、年功序列で給与もあがっていくので、他の職業と比べ安定しているといえるでしょう。
解雇されない
コロナによって潰れていく会社も何件もありました。
アップルなどの大企業でも会社の社員を減らしていっていきました。
しかし、教員はよっぽどのことがない限りはやめさせられることがありません。
急に仕事がなくなるのことがないことは安心して働くことにつながっていくと思います。
感動を味わえる
子どもたちの成長をみれた瞬間。
また、卒業式や運動会、多くの行事を通して子どもたちが一生懸命頑張る姿をみた時。
普段味わうことのできない感動を味わうことができます。
これは、他の仕事では味わいにくい、教師の大きな魅力と言えるでしょう。
誰かの人生の一部となることができる
教師は子どもたちを良い方向にも悪い方向にも変えることができます。
なぜなら、 教員は保護者の次に子どもたちと多くの時間を過ごすことができる唯一の人物だからです。
私たちがしてきてもらったように 誰かの人生に影響を与えることができます。
子どもたちを成長に携われる。子どもたちを幸せな未来へ導ける。教師になるとそんなやりがいを感じることができます。
自分の好きな事の話ができる
専門的な教科がある場合、授業などでたくさんの話ができます。
自分の好きな教科を話す時間はやはり楽しさが倍増できます。
好きなことを教え、好きになってもらう喜びはなんともいえません。
福利厚生がしっかりしている
教員は、 産休や年金など福利厚生がしっかりしています。
最近では、少しずつ男性の育休も推奨されるようになってきました。
また、産後に戻ってきている先生も理解も多いため、産後に働きやすい職場ともいえるでしょう。時短勤務や専科など 自分にあった形で働くこともできるのも良い点です。
デメリット
学校という狭い世界の中で生きていかなければならない
小学校から中学校、高校、大学と進学し、その後先生として教員になると、ずっと学校という世界から抜け出せていないと思います。
そのため、社会の常識や風潮、時代の流れを知ることなく、社会人として働いていくことになります
だからこそ、 外の情報に敏感に働き、どんな人を社会が求めているのか把握していく必要があります。
多様化する子どもや保護者の対応が大変
暴言や暴力、言葉が通じないなど児童の多くが多様化し、教員の対応が大変になってきています。それに加え、 モンスターペアレントと呼ばれる保護者も増えてきており、先生に対して尊敬の念が薄れてきています。
そのため、つらさに耐えきれず、1年目で辞めてしまう人もたくさんいるのは紛れもない事実です。
教師の大きなデメリットの一つといえるので、しっかりと理解したうえで判断すると良いと思います。
残業代が出ない
教員はその仕事量に対して、残業代が払われることがありません。
なぜなら 給特法で既に残業代を含んだ教員調整額が給与に含めることが決められているからです
しかし、これが今問題となっており、多くの先生や有識者たちが立ち上がっています
時代が進むにつれ改善される可能性もありますが、まだまだついてまわるデメリットといえるでしょう
努力しても給料が上がらない
さきほど給料が安定していることをメリットの一つとしてあげましたが、デメリットの一つにもなりえます。
それはなぜかというとどんなに努力しても、 どんなに多くの仕事をこなしても給料は一緒だからです。
大変な仕事や学級をもたされている人より、楽な仕事や学級を任されている人の方が給料が高いなんてことはざらにあります。
能力でしっかり評価してほしいという人は一般企業の方が向いているかもしれません。
拘束時間が長い
普通の会社で働いていると、休憩時間がきちんとありますが、 学校で働く教員には休憩時間がありません。なぜなら、休憩時間に設定されている場所に、給食の指導があったり、部活の指導がはいってきたりするからです。
また、 教材研究や提出物のチェックは子どもたちが帰った後にしなければならないので、勤務時間がこえてしまうことがほとんどです。
教員になってからも効率の良い働き方を学んでいく必要があります。
メリット・デメリットを踏まえ、教員の道を
教員になるメリット・デメリットをしっかり考えた上で、教員を目指していきたいかしっかり考えていきましょう。
今、しっかり考えることは自分の今後の将来に必ずいきてきます。
自分はどうして教員になりたいのか、どんなことに喜びを感じているのかを考え、教員の道を選んでくれたら嬉しいです。