教員の志望者は減っているの?
最近、教員を目指す人が減っているニュースをよく耳にします。
SNSでは、 倍率がついに一倍を切った県があることがのっていました。
そこで、各学校種別に志願者数が減っているのか、文部科学省が出している資料を参考に教員採用試験の志願者の推移を調べていきました。
九州各県の教員採用試験(小学校)実質倍率をとりまとめました。
— いまいなおき (@xAoMQPCMoUbwOma) July 22, 2022
大分県は現時点で「定員割れ」です。#大分県#教員採用試験#教師のバトン#定員割れ#倍率 pic.twitter.com/Q07ySD23WY
1 小学校
小学校では年々倍率が下がっており、令和2年度の時点で2.7倍しかなくなっています。 なんと倍率は過去最低の水準といえます。
これは、採用人数が増える一方で、受験者数が減っていることが原因だと考えられます。
2 中学校
中学校ではどうでしょうか。もちろん教科によって詳しく調べると変わってくるとは思いますが、全体的な倍率でみるとこちらも著しく低下しています。
また、小学校同様中学校でも志願者は減っており、教師になりたいと考える人が少なくなっているのがわかります。
3 高等学校
高等学校はいまだに、全校種の中で一番高い倍率を誇っています。
しかし、こちらも一度は上昇したものの基本的には下落基調になっています。
4 全体
全体でならしてみても(特別支援も含む)、年々倍率が下がっていっているのがわかります。
明らかに教員を志願する人が減っていっているのが分かります。
教員を志願者する人が減っている理由は?
なぜ、教員を志望する人が減っていってしまっているのでしょうか。
それは、 子どもや保護者が多様化し、個々への対応がより複雑化することで、業務が大変になっていることが要因の一つと考えられます。
それにも関わらず、 一向に給与や勤務形態が改善されないことも志願者を減らすことにつながっていると思われます。
特に 教師のバトンを通して魅力を伝えていくはずだったのが、逆に、 教師の過酷さを若者たちに伝えてしまったのも原因の一つと言えるでしょう。
今までは教員は法律によって、労働争議(ストライキ)を禁止されていたので、教師の悪い部分がなかなか明るみにでてきませんでしたもんね。
それが、SNSの発達によって、当たり前のようにただ働きさせていた、世に明るみになってしまいましたからね。
教師になりたいと思う人を増やすには
では教師になりたい人を増やしていくのはどうしていくのがよいのでしょうか。
個人的には、 給料水準をあげることにより、なりたいと思う志願者を増やす方法が一番早いと考えられます。
たくさんの給料がもらえるのに喜ばない人はいないですからね。
ただ、国の財政にも関わってくるので、なかなか厳しいものがあるでしょう。
体育館やプールなどの施設を民間のクラブに有償で開放し、いらなくなった備品などは県で管理し、メルカリなどで販売することで財源をつくれば可能でしょうか。
また、 副業を全面的にOKにすることで、一人一人が稼ぎやすい仕組みづくりをしてあげることが良いと思います。
そうすることで、YoutubeやTickTockなどのSNSに教師の授業の動画があふれるようになります。すると、動画を見るだけで教材研究ができるので他の人の勤務時間の削減にもつながります。
結果としてお金をかけずに教師としての力量もあげることができます。
下手な研修よりもよっぽど効果があるように思えます。
さらに、 部活動の民間への移行を図るべきだと思います。
部活動はやりたい先生もいらっしゃりますが、多くの先生にとって負担となっています。
そのため、民間の団体と協力し、たくさんのスポーツクラブをつくっていくと良いでしょう。成り手がいなければ無くしても良いですし、やりたい先生が副業としてやると良いでしょう。
教員の未来は国や県、皆さんの力にかかっている
国や県も頑張っていますが、まだまだ課題は山積みです。
現在、教員が不足してきており、現場は対応に追われています。
どうするとよいか皆さんが考えSNSで発信していくことは、少なからずこれからの教員の未来を変えていくはずです。
少しずつ、働きやすい職場に変えていきましょう。
引用:文部科学省