教員は転職するの?
みなさんも教員をやめて別の職業につきたいなと一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
教員であっても転職したいと思うのはなにも不思議な事ではありません。
今の時代、教師であっても多くの人が転職をしており、その数は年々増えています。
就職する人は減っているのにも関わらず、なぜ転職していく人は増えていくのでしょうか?
1 子どもが大変
子どもが大好きで仕方がないという思いを持っていても、いつも素直な子どもと接することができる訳ではありません。
誰もがいい学級に当たるとは限らないのです。
時には、 いうことを聞かない子ども、あれている学級を任されてしまうこともあります。
反抗的な態度をとって先生に攻撃してくる子供もいることでしょう。
それが一日であればよいですが、一日じゃなかったらどうでしょうか。
心が徐々に蝕まれていくのが分かると思います。
どんだけ一生懸命頑張ろうとしてもそういった子どもたちが足かせになることもあります。
そのため、 子どもたちのために頑張りたいと思っていた心も、いつしか子どもたちのため頑張るのがつらいとなってしまうのです。
2 保護者が大変
誰もが教員を尊敬している時代は終わりを迎え、教員を尊敬する人々はすくなくなってきました。
今では倍率がさがり、教員免許状をもっていればほとんど誰でもできるような職業になってきました。
むしろ、保護者の方が高学歴であることもふえてきており、教師を下にみている人も増えてきました。
また、家族の形も変わってきており、大変な思いをしながら子育て・仕事に取り組んでいる方もたくさんいらっしゃられます。
そのため、情緒不安定な状態になることが多く、 教員を傷つけ困らせるようなモンスターペアレントと呼ばれる親も増えており、教師に攻撃的な親も増えています。
そういった親は、 何でも教員のせいにしたり、無理なお願いをしてきたり、教師の扱いがひどいことが多いです。
そのため、24時間、保護者に対しての不安や恐怖に悩まされ、ついには学校に足を運ぶことができなくなる人もでてきています。
保護者は多様化し、保護者対応はどんどん過酷になっています。
そのため、 保護者とのトラブルで転職を決意される方は多いと思います。
ここ5年くらいの間に、生徒指導された側の保護者(加害者側)が学校にクレームの電話を入れるケースが増えました。「我が子が悪いのは分かるが、学校の指導の際の言い方がおかしい」みたいな内容が多いです。悪いことをした側がクレームを言う時代です。教師の立場はどんどん弱くなっています。
— 真由子 (@mayuko4460) June 24, 2022
3 残業・仕事が多い
部活動、会議、通学団の指導など、教員は勤務時間外に働かなければならないことが多すぎます。
教えなければならないことが増え続け、外国語、道徳、プログラミングなど一人の教師が教えられる範囲を超え始めています。
それにも関わらず、他の業務が減ることはないため、仕事の多さに潰れてしまう人が増えてきています。
子どもたちが帰ってから、一つ一つの教科の教材研究する時間もとらなければならず、ノートやプリントの添削、成績などもつけなければなりません。
また、先ほど出てきた子どものトラブルや保護者の対応によって大きく時間を取られることはいうまでもないでしょう。
そんな中、行事の準備をしたり、出張や研修にいったりしなければなりません。
特に若いうちは任されることが多く、いつも仕事に追われている人を目にします。
こんなにも多くの仕事を、入って1年目の教員が行わなければならないのは異常だと気づき、教職の場から離れていっている人も何人もいます。
4 残業が多いのにお金がもらえない
教員は、先ほども述べたように圧倒的に残業が多いです。
それにも関わらず、 教員は雀の涙ほどの残業代しかもらえず、その額が残業時間が増えたとしても増えることはありません。
どんだけ働いても一月に1万円程度の額しか支給されず、 働けば働くほど損なのです。
こんなにも仕事をしているのに対価が払わられなければ、学校という組織に不満をもつことは当たり前でしょう。
5 休憩時間がない
日本では7時間45分が教員の勤務時間となっており、45分間の休憩を必ず取るようにされています。
そのため、 教師は休憩時間を取らなければならないのですが、大半の学校が教員に対して休憩時間を給食の時間や部活動の時間に設けています。
給食の時間は子どもたちの指導に当たらねばなりません。アレルギーの子どもへの対応、配膳の指導などやらねばならないことがたくさんあります。
また、部活動の時間には、子どもたちの指導をしているため、休憩時間がありません。
そのため、 休憩時間を与えられているのは名目上のことだけであり、実際には教員に休憩時間はないことがわかります。
労働基準法に反し、休憩時間がないという問題からも徐々に教員という仕事から離れていることがうかがわれます。
6 上司・同僚からのパワハラ
教師であっても、上司や同僚からのパワハラやいじめは後を絶ちません。
ニュースなどでもやっているように、 いじめについて教える立場でありながらも、まだまだ自分自身がいじめを行っている教員も世の中にはいます。
こうした、職場環境から仕事を変えたいと思う人も少なくありません。
今年度本校の校長が、結婚を希望する2人の女性の先生方それぞれに「今受け持っている生徒が卒業するまでは結婚を控えて欲しい」と言いました。パワハラです。まだまだ現場はこんな感じです。
— 中学校担任の皆さんへ (@kami_languagesE) October 9, 2022
ただ、2人の先生方は、校長の言葉など無視して入籍されました。
転職したい・辞めたいと思うことは悪いことじゃない
幸せになる道はたくさんあります。
教員として働くのがつらかったり、もう逃げ出しくなったりしたときは、ふと周りを見渡してみましょう。
あなたが気持ちよく働ける場所は必ずあるはずです。
誰にでも幸せになる権利はあります。
環境を変え、自分の幸せは自分でつかみ取ってください。