教師も心の病になる?
最近、SNSなどで、教師になった先生が体調を崩し、休職したり、やめたりしたりしているのを耳にします。
実際、教師の精神疾患の人数は依然として減っておらず、最近の結果でも5000人程度の方が休職していることがわかっています。
さらに、休職ではなく、一定期間休みをとっている人数に関しても、R2年度で9500人程度となっています。
どちらのデータからも多くの教員が心の健康を崩してしまっていることが分かります。
文部科学省ホームページより作成
1 子ども関係
学校に登校する子どもたちが多様化し、日々対応を迫られていることかと思います。
そのなかでも、 先生に対して暴力をしたり、暴言を吐いたりしたりする児童が増えています。
1日だけだったら我慢もできるかもしれませんが、それが毎日続いてみてください。
嫌にもなりますよね。
子どもたちの関わりで変わるという人もいると思いますが、その人は良い環境で過ごしてきたのでしょう。
上手にかかわったとしても変わらないものもあります。
よっぽど力がないと解決することはできません。
その場合は、 必ず一人で抱え込まず、管理職に助けてもらうようにしていきましょう。
一人で子どもたちを見るのではなく、他の先生と共にみていくことで、少しでも負担を減らすことができます。
2 保護者関係
最近では保護者の学歴も上がり、教員に対しての尊敬の念が減ってきています。
共働きも増え、家庭生活も大変になってきています。
そのため、 感情のコントロールができない親もたくさん増えてきており、どうしても先生に当たってしまう人も増えてきています。
世間ではモンスターペアレントとよばれ、 担任や学校を困らせている人がいるのも現状です。
なかには、人格否定や横暴な要求をしてくる人もでてきています。
誠実に対応して何人もの先生たちが休職や転勤などに追い込まれていきました。
なので、必ず自分一人では対応せず、必ず他の先生にも入ってもらってください。
そして、 できる限り親からの対応をメモするようにし、報連相を怠らないようにしていきましょう。。
可能であれば、録音しておくと万が一の時に役に立ちます。
3 教員関係(人間関係)
周りの教員との関係が上手くいかず、病んでいく先生もたくさんいます。
学校という環境は閉鎖的です。一度ドツボにはまってしまうと抜け出すことができません。
ましてや、助けを求めても、助けてくれる人も少ないです。
学校内のいじめによって自殺した人もいたかと思います。
かならず、されて嫌だったことはメモをしておきましょう。
我慢できるようであれば、異動届を出して、一年後に違う学校に移動できるのをまっても良いでしょう。
ただ、確実にいどうできるとは限りませんし、
嫌な環境が続き我慢できないようなら一度辞めたり、休職したりしてしまってもいいと思います。
さらに、 転職という選択肢もあるでしょう。
教員は人生の全てではありません。選択肢の一つに過ぎないことは忘れてはいけないでしょう。
そして、何より命が大切であることを思い出して下さい。
4 仕事関係
若いうちに苦労は買っとけといった言葉があるように、まだまだ若い人にたくさん仕事をふるという文化が抜けていない学校もたくさんあります。
そのため、仕事が追い付かず、日をまたいでしまうといったこともあるようです。
これまで、残業時間が100時間を超えてしまう教員もおり、 自分のキャパを超えたまま仕事を続けることで体を心を壊してしまっています。
しかし、休もうと思っても、部活動や生活指導など仕事の量が増えてきており、休む時間がなくなくなっているのが現状です。
確かに、一生懸命頑張ることは大切です。
ただ、自分の命を削ってまで頑張る必要はありません。
今がつらいと感じている人は、頑張りすぎず、100%で挑まないようにしましょう。
可能であれば、仕事を断っていきたいですが、きっとそれも難しいと思うので、 限界が来る前に何度か年休をとるようにするとよいでしょう。
精神疾患やうつ病と感じたら
以上のことが複合的に絡み合って、病んでいく人が多いかと思います。
「つらいな。」「嫌だな。」と思ったら、 一人で抱え込んではいけません。必ず誰かに相談したり、病院に行ったりしましょう。
今はSNSもあります。自分が今している経験が正しいものなのか投げかけるのもよいでしょう。
どうしても変わらない場合は、今の場所にとどまらず、 別の環境に身を移していきましょう。
転職というのも選択肢の一つです。
どこかには、絶対に自分が幸せでいきれる場所があるはずです。
その幸せでいられる場所を見つけ出してみてください。