後転は躓く児童が多い
マット運動はどの学年にも入っており、体育で必ず指導します。
子どもたちの中には、マット運動が好きな子もいますが、その一方で嫌いだと考えている子もいます。
苦手になる原因と言えば、後転があげられるでしょう。
後転は躓く児童が多く、できないを感じる子どもたちが多いです。
そこで、 教師が予め後転ができるようになるポイントをしっておくことで、子どもたちのつまずきを取り除くことができます。
では、後転にはどのようなポイントがあるのでしょうか。
後転ポイント
首を丸め、体を丸める
同じ力で、四角の段ボールと丸いボールを投げるのではどちらが遠くまで転がるでしょうか。
もちろんボールの方ですよね。
つまり、人間も同じで、同じエネルギーでは、角々しているより丸いほうが転がりやすいことが分かります。
丸まるためには、へそをみることを意識させるとよいでしょう。
おへそを見ることで、首がまがり、自然と体が丸まった状態になっていきます。
意識するのが難しい子には、 首の間に帽子を挟むことで自然と体を丸めることができます。
また、お尻→腰→首→頭の順につくことを伝えていくとより丸まることができるかもしれません。
苦手な子ははじめ、 布団やセーフティーマットでやることで首を痛める心配がなくなります。
勢いをつける
人や物が回転するためには、エネルギーが必要です。
では、回るためのエネルギーである勢いをよりたくさんつけるためには、どうしたらいいのでしょうか。
そんなときは、 座った状態から回り始めるのを、立った状態から回り始めるようにしてみましょう。
物は高い位置から転がした方が高いエネルギーを得て、たくさん転がりますよね
それと同じ原理で高い位置からやることで勢いをつけることができます。
ただ、立ってやると少し怖いなと感じてしまう児童もいると思います。
そこで、 ゆりかごのように前に反動をつけてからやる方法も考えられます。
反動をつけることで、勢いをつけることができます。
また、 おしりを遠くについても、勢いをつけることができます。
おしりを遠くにつくためには、エビのように思い切り突き出すことが大切になってきます。
手で強く押す
手で押す力が弱いと体を持ち上げることができず、体を後ろに持っておくことができません。
手でしっかりと床を押すことで、体を持ち上げ、後ろに回ることができます。
押し相撲や壁押しなどをすることで、押す力を身につけさせていきましょう。
また、押すタイミングも重要となってきます。
頭の上を足が超える前に手で押してしまうと、元の位置に戻ってしまいます。
そこで、 足が頭の上を越えてから手で押すことを伝えていくとよいでしょう。
分かりにくい場合は動画で撮影したり、友達と見合ったりすることで解決していくでしょう。
手が上手につけない子には、予めウサギのように手を耳の横に置いておくか、ゆりかごで着手の練習をするとよいでしょう。
子どもの学びを促す教師に
教師がポイントを知っていることで、子どもたちは何倍も成長することができます。
ぜひ、子どもたちにできたを味わわせ、運動の楽しさを伝えていってください。