子どもたちを叱るときに注意すべきこと
教師として働き始めると、子どもたちのことを褒めるのはもちろんですが、
子どもたちを指導しなければならない場面が出てくると思います。
しかし、 今まで生活してきて指導をしてきたことはないため、どのように指導したらよいかわからないことが多いと思います。
そこで、今回は子どもたちを叱るときに考えておくと良いポイントについて紹介していきます。
1 子どもの心を理解する
子どもに対して叱るときには、子どもの視点で考え、心を理解することが大切です。
子どもが何を考えて、なぜそのような行動をしたのかを理解することで、より適切な対応をすることができます。
そのためには、子どもたちの思いをきちんと聞いていく必要があります。
指導に入る前に、事実の確認をし、子どもたちの行動の背景にある思いをくみ取っていきっましょう。
子どもたちの思いを理解してあげることで、子どもたちの心に響かせる指導を行っていくことができます。
2 言葉を選ぶ
叱るときには、冷静に言葉を選び使うことが大切です。
怒っているときには、感情が高ぶり、つい怒りを込めて言葉を選んでしまうことがあるでしょう。
しかし、 子どもに対して感情任せに行動してはいけません。
そんなことをしては、子どもたちを怯えさせ、不必要なストレスを与えることになるでしょう。
運が悪ければ、保護者の怒りを買い、訴訟問題になることもあるでしょう。
そうならないためにも、 相手は子どもであるということを忘れずに、相手のことを考えた言葉を発するようにしていきましょう。
3 どうすればよかったか
叱るだけでなく、代替行動を提案することが大切です。
どうすればよかったか考えないまま終わらせてしまうと、また同じような場面になったときに同じような行動をとってしまいます。
「こうすれば良い」といった具体的なアドバイスをすることで、子どもがどのように行動を変えるかを理解しやすくなります。
もし、できることなら、 まずはどうするとよかったか、同じ場面がきたらどうするとよいか、子どもたちに考えさせていきましょう。
4 肯定的な言葉を使う
肯定的な言葉を使うことで、 子どもに対してポジティブな意識を持たせることができます。
指導されている際、子どもたちは叱られるだけだと、先生は自分のことをなにも見てくれてないように感じてしまいます。
しかし、叱るだけではなくその子の良い面を伝えていったらどうでしょうか。
この先生は自分の良い面をしっかりと見て、伝えてくれていると子どもたちに感じさせることができます。
未来を見据え、肯定的な言葉は使うことで、子どもたちの成長につなげていきましょう。
5 間違った行動を叱り、人格を否定しない
間違っても教師は子どもの人格を否定してはいけません。
間違った行動をとってしまったのは事実ですが、
「だから、お前はだめなんだ。」「ほんとにお前は人に迷惑かけてばっかりだよな。」
など子どもを否定する言葉は使ってはいけません。
友達を傷つけてしまったことなど行けなかった 行動についてだけ叱るようにし、決して人格を否定しないようにしましょう。
6 子どもの成長に合わせた対応をする
子どもは成長するため、 子どもの成長に合わせた対応をすることが大切となってきます。
小学生、中学生、高校生、それぞれの学年によって指導の仕方が変わってくることは当然のことです。
いけなかったことを先生の口から伝えるのか、自分の口から言わせるのか、子どもの成長に合わせて考えていきましょう。
叱る際にも子どもたちの成長を考える
感情任せに怒るのではなく、子どもたちの未来につながるような『叱る』をしていくことが大切です。
自分の中で叱る基準を明確に持ち、意図して『叱る』という技が使えるようにしていきましょう。