丸つけは教師の多くの時間を占めている
ドリルやノート、テストまで教師がチェックしなければならないものが学級の中にはたくさんあります。 日々のチェックが少しでも楽になれば、他の仕事をする時間が作れたり、児童一人一人のために動ける時間が多くなるかもしれません。
丸つけは子どもたちにやらせよう
丸つけを全て先生がやっていないでしょうか?子どもたちでは正確にみることができないから自分でやったほうがはやいと思っている人もいると思います。
しかし、圧倒的に子どもたちにやらせたほうが時間が早いです。
例えば、30人クラスで丸つけに1人30秒かかったとすると、合計15分かかります。
授業内でクラス一斉にやってしまえば、なれなくても10分
慣れてこれば5分、もしくはそれより速いスピードで答え合わせをすることができます。
つまり、 丸つけは子どもにやらせたほうが圧倒的に短い時間で済むことがわかります。
さらに今後自分でなにかを学びたいと思ったり、自主的に勉強したいと思ったりしたときに自己採点ができるというのは大きな力になります。
では、どのようにやると効率的に丸つけをさせ、効果的に子どもたちの力を伸ばすことができるのでしょうか?
丸つけに適したもの
まず、丸つけを児童にやらせても良いと思われるものを紹介します。
〇漢字ドリル・・・空白を埋める問題のみ
間違った感じは3回直させる
漢字練習は教師が丸つけ
〇計算ドリル・・・図形以外のすべての問題で可能
直しは答えだけでなく、そこに至った過程も計算しなおさせる
〇音楽や家庭科などのワーク
・・・空欄補充のみ自分たちで丸つけ
〇宿題のプリント
・・・自分たちで丸つけ
〇算数や社会の小テスト
・・・自分たちで丸つけ
丸つけのさせ方
①一斉に答えの確認
学級全体で一斉に答えの確認をさせます。
当てると時間がかかるので、 あらかじめ発表の順番を決めておきます。
②グループで丸つけ
簡単な問題や間違えが少ない問題であればグループを使います。
答えを配布してリーダーが伝えていく方法や
答えがない状態でみんなで確認していく方法があります。
後者の方法は、みんなの答えが合わない場合は、話し合ったり、
もう一度解きあったりして答えを導きます。
③ペアで丸つけ
答えを見ながら、ペアの子の問題を丸つけます。
丸つけたペアの子のサインも入れてあげると頑張って丸つけをしてくれます。
④自分で丸つけ
ドリルの答えを見ながら丸つけを行わせます。
また、 宿題に関しては朝黒板に答えを貼っておき、
自分たちで丸つけを朝のうちにやらせておくと非常に効率的です。
丸つけをさせる際の注意点
①必ず教師が最終確認を行う。
えっ、じゃあ丸つけしたのと変わらないじゃんと思うかもしれません。
しかし、全然かかる時間の量が違います。
見る視点としては正確に丸つけができているか、
理解できていない子はいないかの2点を中心に見ていくといいと思います。
②直しもきちんと行わせる。
〇と×をつけさせるだけだと、 間違った問題に対して再び考えることをせず、
効果的ではないです。
より効果的に行うためには必ず丸つけをさせた後に直しをさせましょう。
これらを実践し、ぜひ子どもにとっても教師にとっても良い活動をつくりあげていってください。