教員仕事術 丸つけの効率化を図る
毎日の業務の中で必ずと言っていいほどある丸つけ。
テスト、プリント、宿題、ノートなど多くのものを教師は点検をし、丸を付けていかねばなりません。
そんな丸つけを早く終わらせることができたらどうでしょうか。
きっと教師として働きやすくなることは間違いないです。
では、どのようにすれば効率よく丸つけを行っていけるのでしょうか。
1 テストはその日中に丸をつける
テスト行ったらその日のうちに丸をつけるようにしましょう。
やり方としては、テストが終わったら子どもたちには前に持ってこさせるようにします。
そうすると、テストが終わった子からどんどんテストを持ってきてくれます。
そして提出されたテストを素早く丸つけます。
まだやっている子がいる間に、丸付けを行うことで、最終的にはその時間内にテストを丸つけることができます。
また、テストが終わった子どもたちにテスト以外のことはしてはいけないと伝えてはいないでしょうか。
それでは、子どもたちの時間が無駄になってしまいます。
確かに入試などの試験では、他事をせず待たなければなりませんが、これは入試ではありません。
テストが終わったら、読書などの学びやその他の教科の学びができるような工夫をしてあげましょう。
2 丸つけしながら話す
職員室で誰かと話をする場合は、簡単な宿題やプリントの丸つけをしながら話す。
職員室で仕事をしているとよく世間話などを話しかけてくる先生もいます。
そういった先生と近くなった場合には、 必ず何か作業をやりながら話を聞くようにしましょう。
そうすることで、その時間を無駄にせず作業をすることができます。
話を聞きながら失礼ではないかと思われたりするのが嫌であれば、教室にこもってやるようにしましょう。
3 解いている最中に丸つけをする
算数などでまとめの問題を解いているとき、 数問の答えを覚えて、机間巡視しながら丸を付けてみてください。
そうすると、解き方がわかっているかどうかを机間巡視の中でかくにんすることができます。
解き方が分かっていない子どもがいたときは声をかけていきます。
また、最初に解き終わった5人を丸つけをし、その子たちに先生と同じ役割をやらせていきます。
圧倒的に効率が良くなるのでお勧めです。
4 丸つけは自分たちで
ドリルやスキルなど教員が丸つけを行っていないでしょうか。
正確な知識をつけるために先生が見るということも大切ですが、
子どもたちが自分たちで学びを深められるようになることも大切です。
中学校に入ったら、テストに向けて自分で勉強していかなければなりません。
そういった活動ができるよう、自分たちで丸つけられるものは自分たちで丸つけさせましょう。
答えのプリントなどを配布したり、黒板にはってもよいと思います。
そして、丸つけが終わったら提出させ、 先生は間違いに対しての直しがきちんとできているかを確認していきます。
あまりにも間違いが多い児童には、補充の問題を出したり、解き方を確認したりしましょう。
5 丸つけはグループで
グループが全員解き終わったら、お互いにノートを確認して丸をつけさせていきましょう。
間違えていたところがあった場合は、グループ内で解きなおしを行わせます。
わからないことを教えあうことで、お互いの学びを支えあうことができ、学びを深めることができます。
それでも解決しない場合のみ先生に声をかけてもらうようにすると、本当に子どもたちがわからない問題のみ考えることができます。
また、 多くのグループから同じようにでた疑問については、全体で共有しておくことで、わからなさを解決していきましょう。
6 提出させる
できたノートやプリント、ドリルなどを前に提出させ、先生が確認する方法です。
成績などをつけたいときや、考えなどを書かせているときにお勧めです。
また、 丁寧に見てあげたいときにはこの方法をとるとよいでしょう。
絶対に並ばせるのはやめましょう。
並ばせるのであれば、並びながら永遠と九九を唱えるなど学びが欠如しないように工夫しておきましょう。
番外編
自宅や業後に、自分のリラックスできる状態で丸つけをすると疲れにくい状態で作業をすることができます。
マッサージ機にかかりながら丸つけを行ったり、家であればクラシックなどの音楽を聴きながら丸をつけることもできます。
ただ、親としてはその状態では丸を付けてほしくないという人もいるので、どの方法にするかはしっかり考えておきましょう。
丸つけの引き出しは多いほうが得
様々な丸つけ方法を知っているほうが、状況に合わせて適切な丸つけの仕方を考えることができます。
目の前の子どもの様子に合わせ、効率よく丸つけをすることでできる教員への道を歩んでいってください。