4月にやっておくと良い準備
子どもたちがくる始業式が始まる前に、自分の担当する学年が決まり、少しの間準備の期間があります。
こうした準備の期間に、暇を持て余すのではなく、きちっと準備しておくことが大切です。
そうすることで、 良い準備をした状態で子どもたちと出会うことができ、良い1年を過ごすことができます。
では、新学期が始まる前にどのような準備を行うのと良いのでしょうか。
1 名簿作り
まず、最初に学級の名簿を作りましょう。 名簿は1年にわたって多岐に活躍します。
「漢字だけの名簿」「ひらがなの名簿」「苗字が漢字、名前がひらがなの名簿」など用途に分け使えるように、様々な種類のものを作っておきましょう。
毎年使うものなので、エクセルのファイルで自動的に作成できるようにしておくと便利です。
また、それらのデータを使って、黒板や机の名簿も作っていくと良いでしょう。
2 給食当番の当番表
給食のある学校では、給食当番を決めなければいけないと思います。
そこで、 常に掲示しておける当番表を作りましょう。
2~3週間で1回当番が回ってくるようなシステムにすると良いでしょう。
また、「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶を誰がするか決めておくと効率的に動くことができます。
3 音読カード1年分作成
音読を宿題にしている学校も多いのではないでしょうか。
音読は誰かにチェックしてもらう必要があるため、カードを作っていくことが多いと思います。
しかし、毎月音読カードを作成していては大変です。
そこで、 音読カードを予め作成して起き、月の途中で作成することのないようにしておきましょう。
音読カードをつくるのがめんどくさいという方は、連絡帳に親のサインをもらうだけにしても良いと思います。
4 宿題のプリント
宿題のプリントを出すよという学校も予め印刷しておくととても楽です。
どうしても授業が始まってしまうとやらなければならないことが多く、後回しになってしまいます。
どうせやらなければならないのであれば、 余裕のあるときにプリントを印刷しておくことで、あとからゆとりを作り出すことができます。
どこかに置く場所があるのであれば、1学期の分全て印刷しておいても良いと思います。
5 道徳のプリント
道徳で使うプリントを予め作成しておき、授業準備の時短につなげましょう。
その際、毎回プリントを変えていると大変なので、 同じもので使用できるように工夫しておくと良いです。
また、授業で使用する 黒板掲示の絵などは毎年使用することができるので、印刷しておき、学習室などに置いておくと良いでしょう。
6 作文用紙の印刷
作文用紙は国語の授業で使ったり、運動会や学習発表会などの行事の後に使ったりと多くの場面で使用することがあります。
そのため、予め200~300枚程度印刷しておくと良いでしょう。
また、 学年に合わせて、半分に裁断したものを用意したり、マス目の大きいものを用意したり、工夫すると良いでしょう。
また、 書いた作文を貼り付けて、ポートフォリオ化しておける画用紙も予め準備しておくのもお勧めです。
7 時間割カード
その日の時間割や次の日の時間割を、黒板に表示するときに使うカードを用意しましょう。
国語、算数、理科、社会などの各教科のカードだけでなく、
音読、計算スキル、漢字ドリル、けてぶれなどよく使うカードについても印刷しておいても良いと思います。
画用紙もしくは紙にカラーで印刷し、ラミネートをかけておくと悪くなりにくいです。
また、裏に磁石を貼り付けておくことで、とても使いやすくなります。
8 1学期分の教科書を読む
1学期で学ぶことになる、授業の内容を予め見ておくと、のちの日々がとても楽に感じます。
特に、教科書を見ると。子どもたちがつまずきそうな単元や、子どもたちに考えを深めさせたい単元などがわかってきます。
そうすることで、入念な準備を行うことができ、結果として子どもたちの力も伸ばすことができます。
9 予備実験を行う
理科を担当する場合にやっておくと良いと思います。
特に理科は 何が必要になるのか、どこに注意して実験しなければならないのかを予備実験を行うことで把握できるので、見通しをもって進めることができるようになります。
既に一年間分やっておき、必要なものを計画的に準備できるようにしておきましょう。
また、 動画をとっておくと、子どもたちに説明する際に使用できるのでお勧めです。
10 校務分掌の書類の作成
年の初めになんらかの校務分掌が割り当てられると思います。
その校務分掌をなるべく早い段階で作成しておきましょう。
年間の行事予定も出てくるはずなので、できる人は一年分予め作っておくと後からの仕事が楽になります。
どんな仕事もはやめに終わらせる
どんな仕事であっても時間のある春休みのうちにやっておくことが、のちの仕事を楽にします。
忙しいときに慌ててやるのではなく、一つ一つの仕事を計画的に行っていきましょう。
そして、 見通しをもって行動することで、子どもたちの良さを引き出せる教員となっていきましょう。