修学旅行の学びを深めるには事前指導が必須
修学旅行での体験をより深いものとするには学級で行う事前指導がとても大切になってきます。
注意事項、各場所でのポイント、ルールなどをきちんと子どもたちと一緒に確認をしていきましょう。
また、バスレクや係りの仕事を充実させ、自分たちの力で修学旅行を良いものとしていきましょう。
1 一連の流れの確認
まずは、修学旅行の一日一日の流れをしっかりと把握させましょう。
行く場所はどこか、何時に集合するか、 子どもたち一人一人が一日の流れがわかるように一緒に確認していきましょう。
宿題などで、しおりの音読をだしても面白いです。
また、修学旅行の日程問題を出し、最終確認をしてもよいかもしれません。
流れを確認したら、子どもたちの質問がないか確認しましょう。
その場でわからないことがあれば、必ず後日伝えるようにしましょう。
2 バスレク
修学旅行は遠い場所に行くことが多いと思います。そのため、バスで過ごす時間がおのずと増えてきます。
充実した時間を過ごすか、普通の時間を過ごすかは教師の働きかけ次第です。
バスレク係を決めたり、班でバスレクを決めさせたりして、自分たちで活動を考えさせていきましょう。
こちらも野外活動だけでなく修学旅行で使えるものがたくさんあるので参考にしてください。
3 事前調査
修学旅行で訪れる各スポットの下調べをさせていきましょう。
建築物の魅力や建てられた背景などを予め調べさせておくことで、見たときの驚きや感動をより大きなものとすることができます。
また、各場所の秘密や豆知識なども調べさせておくと面白いです。
ただ、観光させるのではなく、知識を深める旅とさせていきましょう。
4 部屋長・班長などの指導
宿泊する部屋のメンバーをまとめる部屋長、各班をまとめる班長など、修学旅行などの行事では、リーダーを決める機会が多いと思います。
そのため、各リーダーへの指導はとても大切となってきます。
そこで、 ただ仕事を割り振るだけでなく、どういう気持ちで臨んだらよいか伝えていきましょう。
指導例
①まずは、立候補したことを褒める。
学級のために頑張りたいと一歩踏み出したことが素晴らしいということを伝えましょう。
②その後、目指すべきリーダーとしての姿を伝える。
学級の仲間や班の仲間を中心となって、良い方向へ引っ張っていてほしいことを伝えましょう。
③最後に、仕事の流れを確認する。
最後に役割や仕事の流れなどを確認し、質問が無ければ解散しましょう。
5 開校式・帰校式の指導
修学旅行の始まりをつげる開校式、修学旅行の終わりを締めくくる帰校式。
どちらも大切であることはいうまでもないと思います。
そのため、ぐたぐだの式にするのではなく、子どもたちが行動できる式にしていきましょう。
そうすることで、その姿をみた周りの子どもたちの気が引き締まり、充実した修学旅行にすることができるでしょう。
始めと終わりをしっかりさせ、絆や学びを深める旅にさせていきましょう。
万全の準備が、良い時間を作り出す
予め多くのことを見通し、計画的に行動していくことで、修学旅行をより充実したものとすることができます。
教師は子どもたちを上手く導き、一生の思い出に残るたびにさせていきましょう