本は成長を導く最良のアイテム
教員として働き始め、初めての現場で様々なことに直面し、悩みを抱えることもあると思います。
授業や生徒への指導に加え、学校内での人間関係や保護者への対応など、初めての経験によって起こる悩みは様々ではないでしょうか?
指導の仕方や保護者への対応に悩むことは、誰にでもあることです。
そんな時に頼りになるのが「本」です。
本には、実際に指導に携わっている教員が執筆した実践的なアイデアや、専門家が解説した最新の知識が詰まっています。
それらを活用することで、 指導の質を向上させたり、保護者とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。
休日や空いた時間を 自分の成長のために有意義に使うことで、授業力や仕事力のアップにつなげていきましょう。
今回は、教員としての力量や考え方、そして人間として大切なことを教えてくれた本を紹介していきたいと思います。
1 苦しかったときの話をしよう
USJなどを再興させたマーケターの森岡剛さんが就職に向けて娘に教えたいことを詰め込んだ本になります。
もって生まれた特徴をいかした選択をすれば、やりがいのある毎日をおくり、成功につながっていくことが本を読み進めていくうちに理解できます。
特に成功は自分の強みからしか生まれないという言葉にはささりました。
自分の強みを大切にすること、子どもたちの強みをみつけ、それを最大限の場してあげることを大切にしていきたいと思いました。
本の中には自分の強みの見つけ方も書いてあるのでぜひ読んでみてください。
2 限りある時間の使い方
皆さんは毎日時間に追われて仕事をしていないですか。
誰もが時間に余裕を持って暮らしたいと思っているのではないでしょうか。
時間は限られていて、自分には限界があることを認識することで、自分の人生にとって本当に大切なものを見極め、そのために時間を使うことができるようになります。
学校でもそれは同じことだと思います。
時間が限られている中で、なにができて、なにができないかをしっかりと考えることが効率的に動いていくことにつながっていきます。
なにに時間をかけるのかを明確し、自分の働き方を見直していきましょう。
3 先生、どうか皆の前でほめないでください
大学教授が今の大学生を分析して書かれた本になります。
褒めたらすべての子どもたちが喜ぶと思っていないでしょうか。
実は、最近の子どもたちの中には、みんなの前で褒められるということを嫌がる子どももいます。
こうした 多様化する子どもの心の様子を知るためにも手に取るとよい1冊かと思います。
子どもたちの多くが、消極的で、主張がなくなってきており、周りとの同調圧力が強くなってきていることが、説得力のある話で展開されていきます。
今まで行ってきた指導の仕方を振り返り、現代の子どもたちに合わせた指導方法について考えていけると思います。
子どもが変化している今だからこそ、自分の考え方にもイノベーションを起こしていきましょう。
4 お金の大学
何度も紹介していますが、この本に出合えたおかげで、お金に対する考え方が一変しました。人生お金がすべてではありません。ただ、お金は生活を豊かにし、人生の選択の幅を広げます。
しかし、日本ではお金に関して話をすることを嫌う人間が多いです。
ではどうすればよいのでしょうか。自分で学べばいいのです。
本は多くのことを教えてくれます。
この本を手に取り、 資産の築き方を学ぶことで、自分の人生を、大切な家族との人生を豊かにしていってください。
5 自分でできる褒め方叱り方
子どもたちの成長を支えるためにも、適切な褒め方や叱り方を身に着けることは、教師の永遠の課題と言っても良いのではないでしょうか。
しかし、学校ではそのやり方について具体的に教えてくれることはありません。
そのため、どのやり方が良いか自分の手で探っていく必要があります。
そんなときに、見るべきなのがこの本です。
この本では、子どもたちの成長を促す具体的な褒め方や叱り方を紹介してくれます。
特に子どもたちを思ったように扱いやすくよく頼ってしまいがちな、「褒美と罰」に警鐘をならしています。
目の前の行動をなんとかしたいという短期的な目線で見ていくのではなく、どんな風に成長していってほしいか長期的な目線でみていきましょう。
そして、 今までの褒め方や叱り方の習慣をアップデートし、条件などでつらない無条件な指導を行い、子どもたちの成長を支えていきましょう。
6 どならない指導
みなさんは子どもをなんでもかんでも怒鳴っていませんか。
どうしても自分の思った通りにいかないと怒鳴ってしまうもの。
子どもたちのためを思っていってはいるが、本当にこの指導は正しいのだろうか。
そんな気持ちになってこともあるかと思います。
子育てをしていれば誰もが経験するような疑問を解決してくれる本だと思います。
子どもの為にも、自分のためにも、今の指導の仕方を見直し、適切な対処が行える教員になっていきましょう。
7 私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑む
この本を読むと、 やり抜く力や好奇心、自制心といいた非認知能力が、その後の人生に大きく影響を与えていることを理解することができます。
それなら、子どもたちにも学校でその能力を育てていきたいと思いますよね。
ただ、その非認知能力をどのように育てたらよいのでしょうか?
それを解決してくれるのがこの本になります。
困難を解決していく粘り強さを培うには、自分が愛されている、期待されていると知ることが大切であることを気づかせてくれます。
また、周囲の大人たちが、子どもとどのように接するかによって子どもの成長は変わってきます。そのため、教師という役割は子どもたちにとって大きな役割を果たしていくことが再認識できます。
少し、論文のような書き方ですので、苦手な方にはお勧めはしません。
8 いい教師の条件
みなさんが考えるいい教師の条件とはなんでしょうか。
授業が面白い?わかりやすく教えることができる?
子どもたちを大切にしている?
この本を通して、 いい教師とはなにか、自分はどんな教師になりたいのか考えるきっかけになると思います。
また、これからの令和の学校現場に求められる教師の資質や能力について知ることができます。
学校でよくある子どもや保護者との問題について、触れながら考えていくので 自分の教育観を育て、同じ問題に出会ったときにどう向かい合っていくか考えていくことができるでしょう。
9 目的思考で学びが変わる
教育界に一石を投じた噂の工藤校長先生の考え方がわかる一冊です。
今まで当たり前のようにあったものや規則に足してメスを入れ、変革していく様子に非常に感動しました。
この本を読んでいると、テストや宿題、行事など学校にある様々なことを、 「なんのため」「だれのために」やっていることなのかもう一度考えることができます。
特に、宿題に関しては自分も同じことを思っており、力量関係なくやらされる宿題はやる意味があるのだろうかと感じていました。
子どもたち一人ひとりが自分の目的をもって学び、自分に合った学習を進めていくことが大切だと気づかせてくれます。
現在、やるべきことがたくさん増えてきた教育現場だからこそ、 「目的思考」をベースに考えていくことで、子どもたちの成長のために本当に必要なものが見えてくると思います。
10 2040 教育のミライ
コロナにより、オンライン授業が導入されたり、EdTech(教育Education+技術Technology)という言葉がでてきていたり、 技術革新によって教育の在り方が変わってきていると思います。
また、社会の様子が変わることで、子どもたちが学ぶべきことも変わってきていると思います。
そんな、これから先 変わっていくであろう教育のミライをこの本では描き、紹介しています。
メタバースのような仮想現実世界を利用した学習、学びを加速させるための個別最適学習など、数年後の未来で予想される学習の様子を思い浮かべることで、現在の教育が変わっていく必要があることが再認識できます。
教師も教育も変わっていかなければならないのです。
ぜひ、この本を手に取り、 未来を見据え、子どもたちのために変化していける教員になっていきましょう。
本は財産、自分の価値観をアップデートする
本は多くのことを教え、考えさせてくれます。
本を読み、自分の教育の在り方、子どもたちの考え、新たな指導法など、様々なことをアップデートしていきましょう。
そして、インプットした知識をアウトプットすることで、自分の教育に活かしていきましょう。
他にも初任者にお勧めの本などを紹介していますのでぜひ読んでみてください。