小学校における体育委員活動内容
小学校には委員会活動があります。月に1回程度委員会で集まり、それ以外は常時活動としてなんらかの仕事を日々行っています。
各学校において配置される委員会はそれぞれ違います。給食委員、美化委員、集会委員、体育委員、放送委員など様々な委員会があります。そこで今回は体育委員に焦点を当て、一年間を通してどのような活動アイデアがあるか考えていきたいと思います。
体育委員の活動内容アイデア
1 器具庫の開け閉め
体育器具庫の開け閉めを体育委員に任せます。毎朝学校に来たら当番制で、学校の体育器具庫開けさせましょう。
委員会活動は5・6年生で行うことが多いので、「5年生で一人」「6年生で一人」合計二人を1日の担当にしておくと良いでしょう。そうすると万が一、一人が休みでも滞りなく活動を進めることができます。
また、体育委員が朝しっかり鍵を開けてくれることで、朝放課に運動場で遊びたい子ども達が進んで外で遊ぶことができます。誰もが体を動かすことに親しみを持てる学校にするために 朝運動場の器具庫の鍵を開けさせましょう。
当番の回し方
一週間交替制で行っていきます。
1組一番 → 二番 → 三番 ⇒ 2組一番 → 二番 → 三番 →
3組一番 → ニ番 → 三番 ⇒ 1組一番・・・・
ここれを二学年同時に回していきます。
自分が今週は係だとわかるように下駄箱に担当のカードを入れておきます。担当のカードは金曜日の朝、係が明けたら次の係の下駄箱のところに置いておきます。
そうすると、下校時に来週は当番だということがわかります。また、次の週の朝に学校に来た時に思い出すきっかけになるのでこの方法は忘れやすい子どもに便利です。
カードは自分たちで作ったものをパウチして置いておくと愛着がわきます。
2 用具を整頓させる
ボールや一輪車、竹馬など、放課に子ども達が使う用具を整理整頓させましょう。
こちらも当番制で行っていき、担当の曜日と担当の場所を決めておきましょう。
そうすることで一週間に一回放課に役割を持たせることができます。
3 救急救命講習
子ども達に緊急時の命の守り方の講習をさせましょう。まずは、先生が一通りの救急救命講習を体育委員に教えます。その後、体育委員の子どもたちが先生となって、放課に希望者を集め講習を行っていきます。
子ども達が先生になることで、誰もがやる気をもって学ぶことができます。
また、教えることでより深い学びを得ることができます。
学校に救急救命を行える児童が増え、命への意識が芽生えていきます。
いつか、体育委員のお陰で救える命が増えたそんなふうに言ってもらえるといいですね。
4 〇〇週間
鉄棒や縄跳びなどに取り組む習慣を作りましょう。学校全体で取り組めるようにあらかじめ学習カードを作っておき、誰もが積極的に参加できる環境をつくりだしておくとよいです。
「鉄棒週間のは鉄棒」、「縄跳び週間は縄跳び」といったように季節によって取り組む課題を変えさせると面白いです。
技能ができるようになったかお友達にチェックしてもらえる枠を作っておき、全てできるようになったら賞状をあげましょう。
最後に放送でどの程度しょうが獲得できたかクラスごとに発表しても良いですね。
また、 レベルに応じて取り組めるようカードも「初級」「中級」「上級」「プロ級」など作っておき、プロ級がクリアできた人には放送で紹介もしくは賞状を飾っておくなどしても面白いです。
5 体育の掲示を作る
体育の掲示物で学校をいっぱいにしましょう。
「外に出て運動しよう」「水分補給をこまめにしよう」
「ボールはきちんと片付けよう」「友達と一緒に外で楽しく遊ぼう」など
運動に関わる掲示を作っていきましょう。
そうすることで、自発的に子どもたちが外で仲良く、安全に運動できることにつながっていきます。
6 体育器具庫の整頓
みんなが気持ちよく体育の授業を行えるよう器具庫の整理整頓をしていきましょう。
外の器具庫の場合は、まず一旦全て外に出し、ほうきなどで中に入っている砂を全て出しましょう。
その後、用具の数を数えながらしまわせると備品管理の際に役に立ちます。
また、大きな物をしまう時には備品番号がついてるか確認させると効率的です。
ボールなどをしまう前には、ボールに空気が入っているか確認させ、入っていない場合には空気を入れさせましょう。他にも器具で壊れているものがないか確認し、不備がある場合は教員に知らせるようにしましょう。
7 校門で挨拶
児童会だけでなく、体育委員も校門で挨拶することは効果的です。
気持ち良い挨拶をすることで、健康な体や心を養っていきます。朝、体育委員の元気な声が他の子ども達の気持ちを明るくしていきます。
体育委員なのでおはようございますの挨拶に、少し変わったジェスチャーを用いても良いかもしれません。 「マッスル挨拶」などで学校を元気で明るくしていきましょう。
8 運動会の器具の準備
運動会で体育委員が活躍する場面が多々あります。
もし、あなたの学校がまだ開会式を行っていれば、準備体操を体育委員の人が朝礼台に立って行うのも良いでしょう。
他にも各学年が運動会で使用する器具の運搬準備を行います。
運び方は昔のやり方になぞって、綺麗に運ぶのであれば必ず曲がる時は直角で曲がるようにし、基本的にはラインに沿って走るようにします。この時 ライン は踏んで消してしまわないように気をつけさせましょう。
ただそのやり方をとっていなくても、キビキビ動いていればかっこよく見えます。
目の前の子ども達に合わせてやり方を変えていきましょう。
あらかじめどんなものを準備して欲しいか、各学年に演技等の案を出してもらうと良いです。
そうすることで、前もって何が必要なのかどこに置いて欲しいのか知ることができます。
その情報をもとに誰が何をどのタイミングでどこに置くのかが書かれたシフト表を作ることができます。
運動会当日にはそれぞれの学年の演技数を集約したものを作っておきましょう。
「体育委員会の器具係で一つ」「放送委員で一つ」「審判で一つ」程度用意しておくと思いやりがあります。予め準備を入念にしておき、運動会当日には滞りなく準備が行えるようにしていきましょう。
ライン引きは少し子ども達では難しいので、基本的には大人がやっていきます。曲がっている変な ラインを引いておいたために負けてしまった場合に、子どもたちでは責任を取れないので、ここは教師がやっといた方がいいです。
9 持久走大会の準備
持久走大会がある学校もあると思います。持久走大会があるとそのために練習を行えなければなりません。
練習期間に各クラスの集合場所が分かりやすいように、マーカーを運ぶ係を決めましょう。また、練習ではある程度弾き方が分かっていれば、子ども達にライン引きを任しても構いません。ただ当日は先ほどと同じように必ず教員が聞くようにしましょう
10 オリンピックなどの世界記録を学校に掲示する
走り幅跳び、走り高跳びなど 世界記録を職員室近くの壁に実際の長さと同じように掲示することで、世界記録の凄さを実感することができます。また、オリンピックが近づいているので各代表選手日本選手の記録などをまとめても面白いでしょう。
11 縄跳び大会やドッジボール大会などを企画する
学校の実態にもよりますが縄跳び大会ドッジボール大会などを開催しても良いでしょう。子どもたちはゲームや遊びが好きなので張り切って企画すると思います。
ただ周りの先生方の仕事の負担が増えるので 周りの先生と相談しながら進めると良いでしょう。
一年間の見通し
一年間何をするべきか見通しをもっておくことで、充実した委員会の活動を行うことができます。
体育委員の子どもたちがなにをすべきか、なにをするとよいか把握し、計画的に委員会を進めていきましょう。